登場人物たちは皆病んではいますが、自分の思う”普通”と必ず向き合っています。
正直、序盤の主人公らのワルノリにはうんざりしましたが、沈丁花代表の”病”が明らかになってからがやはり圧巻です。
目的あっての軽率さだと後々理解できましたが、逆にどの登場人物にも軽々しい接近が許されなくなる苦しさも読み進む内に生まれてきました。 よくある「オカルト」系学園ものではありません。
他人をオカシイとか異常とか、簡単に言ってしまえる「人間」達への抵抗のお話でもありますが、いざ始めたら振り返らない彼らや彼女らの手法に顔をしかめる方もいるでしょう。
トンデモ設定があっての終結になっていきますが、それでも主人公らの苦悩には共感出来るのではないでしょうか。
さすがに美少女ばかりの「丘」部員には、”ご都合”やらのナニガシカを感じましたが。
本当に、良くこのお話を「本」にしたものだと、作家と編集さんに向けての快哉を惜しまない読後感がありました。
個人的には、作者による、続巻よりもまた別のアプローチによる物語が読みたいです。
難しいキャラを絵にして見せた絵描きさんにも賛辞を惜しみません。