たどり着きたい場所へ・・・
あらすじ
亡くなった父の遺産をもらい受け、東京近郊の都市へと移った真希。
死んだ父が残してくれたのは屋敷と呼べるほどの大きな家と、
広い敷地、そして敷地内に立つアパートだった。
新しい生活の第一歩として真希が始めたことは
市のコミュニティラジオのボランティア。
初めて尽くしで大変な毎日。
おまけに、脅迫事件、見知らぬ『弟』まで表れて・・・
感想
内と外。
元から住んでる旧市民と、最近越してきた新市民。
家に招き入れて良いのか定かでない『弟』
他人の意見に翻弄されて、いつしか自分でものを考えなくなる自分。
本作では内と外と言うテーマが何重にもなって現れます。
それらが一本の線でつながり、
最後に語られるツンデレ(?)さんの一言には頬が緩みますし、
主人公真希の心の葛藤、エゴへの気づき、成長という流れも
読み応えがあります。
内と外、違いは歴然としてあるのかもしれないけど
うまく付き合っていく方法はきっとあるはずで
それを探そうとする人たちの気づきの物語だったんでしょう。
後味も綺麗で、お勧めです。
読んでからの一言
そう言えば、ラジオを聞いたのはいつ以来?