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世阿弥 (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ)
 
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世阿弥 (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ) [文庫]

白洲 正子 , 水原 紫苑
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

天才世阿弥の真価と秘伝の意味を明快に語る著者の古典文学の素養と幼少からの能舞台体験が、役者・作者・演出家・批評家を兼ねた世阿弥が残した十六部集の言葉の真実の価値を、現代人に鮮やかに説き明かす

内容(「BOOK」データベースより)

役者・作者・演出家・批評家をも兼ね、利休、芭蕉に比すべき、天才世阿弥が残した十六部集の“言葉の真実の価値”と“秘伝”の意味を、「花伝書」「花の発見」「初心について」「幽玄について」「仮面の芸術」「序破急」等々で心新たに語る。著者の古典文学の素養と幼少から親しんだ能の舞台体験が、世阿弥が語りかける無言の表現・豊潤の世界を、幾世紀の刻を超えて、現代人に鮮やかに説き明かす。

登録情報

  • 文庫: 234ページ
  • 出版社: 講談社 (1996/11/8)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4061963945
  • ISBN-13: 978-4061963948
  • 発売日: 1996/11/8
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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23 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 宣長さん トップ50レビュアー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
 本書は白洲正子の壮年のエッセイである。著者が愛するものは、古美術、古典文学、古典芸能などで、女性で初めて能舞台で舞った人でも知られている。明治16年吉田東伍によって発見された『世阿弥十六部集』を評価して、これは一種の幸福論であるという見解を示している。

 知れば知るほど分からなくなるのが世阿弥。それが魅力であるとも言っている。『花伝書』の「年来稽古条々」では七歳ぐらいから始め、五十からはもはや「何もせぬ」以外に手だてはない。「花」の発見では、「初心忘るべからず」を取りあげる。「仮面の芸術」では「秘スレバ花ナリ、秘セズバ花ナルベカラズ」の名文句を挙げている。本書のサブタイトルとなっている「花」に注目し、若さと美(人間の至純の美しさ)の象徴とみなしている。

 世阿弥の「幽玄」は、和歌の幽玄とは違って、超越性を帯びず、人間的で、明るく、健康的なものとして捉えている。99%の闇の中に1%の光を愛でるのが白洲正子の精神である。佐渡配流という悲劇も天が与えた試練とみて、逆境にびくともしない強い人間性をも世阿弥に見る。

「命には終りあり、能には果てあるべからず」と言う世阿弥は、能舞台から解放されて宇宙と調和しようとしているのかもしれない(雅)
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15 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
日本文化の象徴である「能」の巨匠、世阿弥をかたった小論集です。
偉大な文化人、白州正子ならではの端正かつ緻密な文章でもって綴られています。
かといって、予備知識がないとまったく理解できないといった内容ではなく、
私のような初心者でも、「能」の奥深さ、楽しみ方がつたわってきたように思います。
世阿弥の生い立ちから説き起こして「花伝書」にのべられている文章を
著者の卓越した文化歴史観に基づいて解説してあり、歴史教科書的に読んでも
ものたりないなどということは全くありません。

とはいえ、能作品そのものや、禅の世界観、当時の世情の知識がもっとあれば
(あと古文の読解力も)さらに奥深く読めるように思えました。

能そのものをショーケースに保存するのではなく、一般にみれて、たのしみかたも
ひろめてほしいですね。学校教育でやるべきなのでは?とおもいました。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
難しい 2010/6/5
By recluse VINE™ メンバー
形式:文庫
著者の純化された世阿弥論を短いスペースの中でまとめるのは私のような素人には無理な作業です。確かに筆致はわかり易いものですが、そこに現れている著者の考えの全体像はわかりにくいものです。この本を読む前に、現代語訳 風姿花伝を読んでいたのですが、そこからこの作品の間には、まだ大きな距離が横たわっています。「自由な境地」と本書の最後を飾る、中国の話は意味深な結語です。
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