登録情報
|
|
あなたの意見や感想を教えてください:
|
||||||||||||||||||||||
|
最も参考になったカスタマーレビュー
6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
江戸初期の庶民経済を面白く語った逸品,
By
レビュー対象商品: 世間胸算用―現代語訳・西鶴 (小学館ライブラリー) (新書)
この本は17世紀末に出た西鶴最後の本です。当時は庶民から大名までほとんどの商品を掛けで買い、その支払いは大晦日。 大晦日には「掛け取り」とよばれる集金人が各家に押しかけ、支払う側はあれこれと理由をつけたり雲がくれしたりを、おもしろおかしく書いてあります。 当時の貨幣は純度の高い「金貨や銀貨」が主流であったようです。 何両、何貫、匁等いろいろな量り方、組あわせ方、数え方があったようで、商品や商いの規模でその辺のやりとりに一定の法則があることがわかります。 また、両替屋(今の銀行に近い)に一定の銀を置いておくと「小切手」が振り出せて、みんなが「残高」以上の小切手を発行しあって何がなんだかわからない内に年も暮れる。というくだりには笑いました。
5つ星のうち 4.0
智恵の絞り合いは落語の世界,
By
レビュー対象商品: 世間胸算用―現代語訳・西鶴 (小学館ライブラリー) (新書)
大晦日のツケの取り立てと、新年の準備をするための物入りで取り立てから逃げ回る町人たちの姿が面白い。どちらも知恵を絞って応酬する辺りは、まさに落語の世界である。
各家庭の事情を書き連ねるなかに、金銭をめぐる当時の考え方がかいま見えるのも面白い。しかしそれが現代に通じる拝金主義に落ち着いてしまうのは作者共々残念なところ。 嫁入りさせたい娘の容貌を言いつくろったり、女性の容姿が色街の流行を取り入れている割には所作や気配りには色街の心遣いが欠けることを指摘したりと、女性には結構厳しい内容もある。しかしそれも「寝床で味噌、塩のことを言い出す」ことにうんざりする、という所までくると、逆に女性の普遍性に大笑いである。さすが江戸・大坂・京都の版元から同時発売だったというベストセラーだけあって、面白いこと請け合いだ。 解説では本作品のように無名性の集団を描くことがプロレタリア文学につながる、という指摘があった。本書の内容とは次元の異なる議論に思えたが、意外に興味深く読めた。忘れずに目を通して欲しい。
あなたの意見や感想を教えてください: 自分のレビューを作成する
|
|
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|
|
|