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世間知ラズ
 
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世間知ラズ [単行本]

谷川 俊太郎
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

振りかえればひたすら立ちすくむだけの日々。生と死、言葉と生活、自己と他者、地上と宇宙そのへだたりとジレンマの中でさらに謎めく問い、詩とはなにか、詩人とはなにか、〈私〉とはなにか。あざやかな詩と言語の力で、裸型の存在と孤独の深奥をさぐった連作詩集。

内容(「MARC」データベースより)

振り返ればひたすら立ちすくむだけの日々。生と死、言葉と生活、自己と他者、地上と宇宙、そのへだたりとジレンマの中でさらに謎めく問い。詩とは何か、詩人とは何か、〈私〉とは何か。あざやかな詩と言語の力で裸型の存在と孤独の深奥をさぐった連作詩集。

登録情報

  • 単行本: 95ページ
  • 出版社: 思潮社 (1993/05)
  • ISBN-10: 4783704465
  • ISBN-13: 978-4783704461
  • 発売日: 1993/05
  • 商品の寸法: 20.8 x 13 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 484,541位 (本のベストセラーを見る)
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By dvrm トップ100レビュアー
形式:単行本
 中学時代に谷川俊太郎の詩に出会い、それ以来詩と言えば谷川俊太郎の詩、というか詩というジャンルが谷川俊太郎で規定されているような感覚で10年余り過ごした自分として、この詩集は谷川俊太郎の人間宣言とも感じた。ビートル・ジョンがジョン・レノンとなり「ジョンの魂」を発表した時に衝撃が走ったという逸話に擬せられるかもしれない。

 谷川俊太郎の詩作を追っていくと、詩というジャンル全体を総なめにするという幅の広さで、詩は谷川俊太郎しか読んでいないという時期が続いた。舶来の詩は所詮舶来もので、翻訳によって衝撃は緩和されていたし、原語で読めば自分との生活実感とは離れ、結局詩ではなく観念に変わりかけていたものだから、厳密に言えばそれらは詩ではなかった。

 そんな自分にとってはこの詩集は、詩人が自らの青年的な皮膜を引き裂き、生身の人間の生々しさが詩句に現前するのを許した詩集として、衝撃を与えたものだった。詩人の父親が死去したことが引き金になっているようだが、自分としては詩についての「定義」が変わるきっかけになった著作として思い出深い。

 今考えると、詩人の詩作全体は、二度と戻ってはこない高度経済成長の物語と、戦後日本の曲折を経た栄光の物語を補完するナレーションとして読むことができる気もする。

 詩人のキャリアの転換点になったことは間違いない一冊。塩辛い言葉と心に出会えます。
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By sow-seed VINE™ メンバー
形式:単行本
当時、この詩集に出会い、ぼく自身の中の精神と肉体の成熟と老化にすら気づき、そして死というものすら表面意識にのぼってくるような経験に思えたものだった。
詩という形態に対する懐疑というのも、ある意味率直に詩のなかで書かれているが、なにか確かに自虐的にすら感じるかもしれないものもないわけではない。

 『詩なんてアクを掬いとった人生の上澄みねと 離婚したばかりの女に寝床の中で言われたことがある』

しかし、この詩集はそんなことを超えて、詩として逆説的に完成しているのがなんだか不思議でもある。

谷川さんの話のなかで「生活することの中での変化が、私を変え、考えを変え、詩を変えてゆく、やっと関係というもののなかへ私は入りはじめたのです」という言葉などを見ても、本当の意味での誠実さとか真面目さとかは、格好がつき、今ある自分のステータスに満足しているようなポジションにはないということを、改めて感じるのだ。
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4 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 詩というと、学校で一行一行分解して読解する苦痛しか思い浮かばず、空が青いだの友情は美しいだのといった標語の羅列を読むことに一体どんな意味があるのかと思っていたが、これは言葉をただ整然と並べた織物のようなものではない。

 日々の断片、無造作に置かれた一瞬の風景、それがひとつの物語として繋がるために必要な言葉であり、気障な言い方をすれば、行間の空白にこそドラマがある。(更に付け加えるならば、ありがちで見え透いた啓蒙的要素は一つも見当たらない)
 この本はどこへもやれない。一生本棚にいてほしいと思わせる、紛れもない良書である。

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