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世間さまが許さない!―「日本的モラリズム」対「自由と民主主義」 (ちくま新書)
 
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世間さまが許さない!―「日本的モラリズム」対「自由と民主主義」 (ちくま新書) [新書]

岡本 薫
5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

ヨーロッパ人がその文化をもとに作った「自由と民主主義」は、日本人には向かない仕組みなのではないだろうか?―内心の多様性を前提として人々の行動を「ルール」でコントロールする「自由と民主主義」と、みんなが同じ「モラル」を共有していることを前提とする「日本的モラリズム」(世間さま主義)の間には致命的な矛盾がある。このミスマッチがもたらした社会的混乱の事例を豊富に挙げながら、民主制に代わる「世間さま制」(日本的コモンロー)の可能性をも思考実験する。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

岡本 薫
1955年生まれ。東京大学理学部卒。OECD科学技術政策課研究員、文化庁課長、OECD教育研究革新センター研究員、文科省課長などを経て、2006年1月から政策研究大学院大学教授。専門であるコロロジー(地域地理学)の視点から日本人のマネジメントの欠陥・改善策について研究・提言に取組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 238ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2009/04)
  • ISBN-10: 448006477X
  • ISBN-13: 978-4480064776
  • 発売日: 2009/04
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.8 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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By PIVO
形式:新書
電車の中での日本人の行状を見ていると「世間さま」ではなく「自分さま」しかいないような気がする。それはともかく、自由と民主主義は、欧州では国会権力を抑制するために獲得したものであるのに対し、日本の場合は与えられたものという性格が強い。果たして欧州と日本の「自由と民主主義」は同質のものか疑問に思っていたときに本書を読んだ。「異質・多様性を前提とする民主主義と、同質性を前提とする日本的モラリズムの間には、致命的なミスマッチがある」(146頁)。そのとおり!
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By vatmideo トップ500レビュアー
形式:新書
結局のところ、P.39に記された"自由/不自由"と"内心/行動"の分類表と、人々のモラルを支える宗教心のような倫理観を、手を替え品を替え解説した本です。が、その単純な論理で、様々なことが説明できることが次から次に例示され、しかも説得力があります。
P.55のオーストラリア人教師の「宗教」に関する見解は、民主主義・自由について、欧米人と日本人との違いを語ってくれます。
普段、若い人のモラルの欠如や政治や外交の情けなさを嘆いていましたが、目から鱗の単純な仕組みに驚きました。
終章ではさすがに(その実現までの過程の困難さから)「どうしたらよいか」とは書けず、「思考実験」と遠慮がちなタイトルになっていますが、面白い仕組みであり予測でした。
最後に、そんなご自分をアナリスティク・シニシストと評され、オチまでついていました。
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22 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
『自由・責任・権利・義務』概念。民主主義とその統治機構。

これらは、『幸福』・『秩序』をもたらすはずの、
日本社会を支える重要だとされる諸概念・諸組織であったはずです。

にも拘らず、社会問題は続発し、政治は機能しない。
国民同士でも、ちぐはぐな会話・やり取りで、混乱状態は酷くなるばかりだと言えます。

その原因は、日本社会特有の『日本的モラリズム』という有形・無形の力が、存在し、作用することで、秩序関係を調整する場から『自由・責任・権利・義務』概念の『作用』が拒絶され、現代日本社会の混乱状態を招いているのではないか。

そうであっても、日本が進歩的に見て、遅れているからではなく、西欧キリスト教社会を前提として成立してきた『民主主義』制度が、歴史・文化・社会的に見て全く異質な日本社会にとっては、単に『向いてない』というだけなのです。

そこで、日本に存在する『同調圧力』の存在を認め、それを生かす制度を、
著者は提案します。

それが、『世間さま院』なのです。これは、この著作を読まれた方々には、
かなり現実的な提案のように思えます。

多分、日本的な意味での民主主義を模索したとき、『皆の衆の政治』が、同位対応物として観念されると思います。そのような意味での、『世間さま院』は、明治維新から戦後民主主義にいたる近代的統治機構よりも、日本人の肌に合っている。

なぜなら、英米系の実定法を越える権威の存在としての『コモン・ロー』と『世間さま・モラリズム』とが、『超越的権威』という点では、同種のものだからです。

ある意味、明治維新によるヨーロッパ型統治機構の採用で、昔ながらの日本的モラリズムが政治に反映されなくなってしまったのでしょう。

山岸俊男氏の『日本の「安心」はなぜ、消えたのか』も、ご参考にされるといいと思います。

著者は、価値相対主義の観点から、諸問題を分析しており、ポリティカリー・コレクトの配慮が分析に反映されていると思うので、偏向はあまりないと思います。
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