約100年前の中国で、ヨーロッパの画報の影響を受けて創刊された報道・娯楽誌「点石斎画報」。まるで今日の日本の写真週刊誌のように、最新のニュース(当時の)やスキャンダラスでちょっとあやしい記事が取り上げられているのだが、画像が写真ではなく版画(リトグラフ)で描かれていることで、さらにあやしさは増す。真実と誤解、最新技術と迷信、西洋と東洋などがさまざまに入り交じる、摩訶不思議な記事の数々。そこから産まれる、あまりに面白い世紀末中国の画像世界。絵と文章をただ面白がるも、中国の文化史として読むも、東洋と西洋の出会いの記録として読むも、読み方は様々だ。