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世界金融危機はなぜ起こったか―サブプライム問題から金融資本主義の崩壊へ
 
 

世界金融危機はなぜ起こったか―サブプライム問題から金融資本主義の崩壊へ [単行本]

小林 正宏 , 大類 雄司
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

巨大な住宅バブルを生み出したのは誰か。世界の金融システムはどこへ向かうのか。“大恐慌以来”と言われる危機の本質を時系列的に分析・検証する。

内容(「MARC」データベースより)

巨大な住宅バブルを生み出したのは誰か。世界の金融システムはどこへ向かうのか。サブプライム問題の起源から金融危機に至るまでの事象を時系列的に取り上げ、“大恐慌以来”と言われる危機の本質を分析・検証する。

登録情報

  • 単行本: 256ページ
  • 出版社: 東洋経済新報社 (2008/11)
  • ISBN-10: 4492395059
  • ISBN-13: 978-4492395059
  • 発売日: 2008/11
  • 商品の寸法: 19.2 x 13 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
本書を読んで、特に有益だったのは以下の点です
1.アメリカの住宅ローンがノンリコースと言われるが、ファニーメイ・フレディマックの標準契約書にはノンリコース条項は入っておらず、制度的ではなく運用上ノンリコースであるにすぎない。
2.よくS&Pケース・シラー住宅価格指数が引用されるが、同指数に含まれるのは20大都市のみであり、カバーしている範囲に偏りがあるので他の指数と併用すべきである。
3.投資銀行の中でゴールドマンサックスのリスク管理が群を抜いており、例えば、BISのワーキングペーパーの担保借入と資産規模変動率の相関が少ないことがに現われている。
いずれも深い専門知識があればこその分析で、本書を読んでよかったと思いました。

但し、「「神よ、何故あなたは私を見捨てたのですか」とリーマンブラザーズの関係者はポールソン財務長官に向かってそう言いたかったに違いない。」という冒頭のくだりはジャーナリスティックで余計な表現と思いました。
また第5章の問題の検証で、リチャードクーを引用していますが、彼に対する評価は経済学界では定まっていないので、むしろ著者自身の言葉で分析したほうが良いと思いました。

余談ですが本書の中で、ファニーメイ・フレディマックの株価が7月に急落した原因はリーマン・ブラザーズ証券のレポートだったとありましたが、リーマン・ブラザーズがつぶされた一因は、この準公的金融機関の虎の尾を踏んだことにあるのではと憶測しました。
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
コンパクトながら2008年10月までの動きをきちんととりまとめている。個別金融機関のレポート、規制当局や業界団体等のレポートを適切に使いながら分量過多にならないように取り上げている。なかなか簡単にできることではないと思う。金融に一定の知識があるが、サブプライム以降の氾濫する情報に溺れかかっていた人間にとっては、頭の整理をして道筋だてて考えるにはよい本だ。ファニーメイやフレデリーマックについても適切に分析をしている。カバードボンドについてもポイントを説明しており、ここまで目くばせする本はなかなかない。一方、金融の基礎知識のない人には手ごわいだろう。
筆者は今回の金融危機後も世界的に過剰流動性(金余り)状態には変化はなく、いずれスプレッドの縮小→リターンを求めてよりリスクの高い分野への投資→リスク軽視というサイクルはなくなりそうもないとしており、全くその通りだと思う。日本においても、単純にものづくりに回帰するだけでなく、家計や個人事業のレベルで攻守のバランスのとれた金融取引をしていくことが必要だと思った。
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By t-tatsumi VINE™ メンバー
形式:単行本
 金融危機についての著書が多く出版されていますが、それらの多くが、問題の発端である住宅ローンについての記述が少なく、著者の専門領域の記述が大半を占めています。そのため、読者は危機の原因を十分に理解できません。一方、本書のほとんどは住宅ローンについての解説なので、何が事態をこれほどまでに悪化させたのか分かります。但し、内容は非常に専門的で、かつ住宅ローンの構造が複雑なため、内容を把握し理解するには労力が要ります。また、共著であるためか、本書に登場する多くの金融商品や専門機関(金融系、政府系)について、説明するより先に記述しているケースがあり、繰り返し読むことになります。とは言え金融危機を単なる人間の愚行として捉えるのではなく、実際には複雑な要因が絡み合って発生したものであることを教えてくれる良書です。
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