発行がJTBパブリッシングですから、本書の写真を眺め、本文を読んでいるだけで現地を訪れたくなるような素晴らしい景色の数々を紹介しています。本書は世界遺産の紹介本ですが、まさしく旅に出たくなるガイドブックでした。
通常のガイドブックですと、旅行の目的地が決まってから現地を調べる際に必要になりますが、本書はヨーロッパに行きたい、それも世界遺産をコースに組み込みたいがどこがよいのかといった希望を持った人に一番有用でしょう。
有名なモン・サン・ミシェル、アルハンブラ、バチカン、フィレンツェ、ヴェネツィア、ナポリ、ポンペイ、アクロポリス、ケルン大聖堂、プラハ、ブダペストなど行きたい場所が目白押しです。
他にも南ヨーロッパのパリのセーヌ河岸、ヴェルサイユの宮殿と庭園、西ヨーロッパのウェストミンスター宮殿、ウェストミンスター大寺院と聖マーガレット教会、エディンバラの旧市街と新市街、北ヨーロッパのブリッゲン、西ノルウェーのフィヨルド群‐ガイランゲルフィヨルドとネーロイフィヨルド、中央ヨーロッパのワルシャワ歴史地区、ヴィエリチカ岩塩坑ほかが紹介してありました。
バルト3国のエストニアのタリン、リトアニアのヴィルニュス、ラトビアのリガも世界遺産に登録されています。多くの文献で知っている都市ですので、是非一度訪れたいと思いました。
なお、筆者の小林克己氏は、海外旅行地理博士、一般旅行業務取扱い主任者、日本旅行記者クラブ個人会員という方です。読みやすい文章でした。この「海外旅行地理博士」というのは、JTBの能力開発協会の「旅行地理検定試験」の1級受験者のトップの成績の人に与えられる民間資格ということでした。