有名なナスカの地上絵だけで1冊のガイドブックを作成しています。関心のある読者にはたまらない出版だと言えるでしょう。
監修者は8ページに紹介してありますが、坂井正人山形大学人文学部教授と山形大学「ナスカ地上絵プロジェクト」のメンバーの研究者です。学術的な点も押さえていますので、安心して読めました。
地上絵解析の項では、ハチドリ、海鳥、サル、サギ、クモ、トカゲ、シャチ、キツネ、海草、手、フクロウ人間、トンボ、クジラ、三角形などを2ページから1ページ使用して、明解な写真と解説で分かりやすく説明が施してありました。それにしても実に多様な紋様が描かれています。
50ページ以降には、ナスカの地上絵フライトシミュレーションとして実際に12人乗りのセスナで遊覧飛行をしているかのような誌面づくりがしてありました。行かなくても訪れたような気分に包まれますので、その意味ではとても親切な編集がなされていると思いました。
地上絵の謎を解き明かせ!では、地上絵の第1人者の故マリア・ライヘさんについて詳しく記載がありました。また「マリア・ライヘ基金」の設立者の楠田枝里子さんの特別寄稿も掲載してあります。
ナスカの地上絵はなぜ作られたのかでは、豊穣儀礼説、天文暦説、宇宙人説などを紹介しています。謎が興味を呼び起こすわけですが。
第4章のナスカ時代の文化を知るでは、土器を通してナスカの生活・信仰・自然など紹介しています。
第5章でナスカ&パラカス タウンガイドで、地図を片手に街歩きが楽しめるようになっていました。
オールカラーで地図も豊富ですし、実際訪れる時に必要な情報はほとんど盛り込まれていました。