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世界記録はどこまで伸びるのか
 
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世界記録はどこまで伸びるのか [単行本]

ジョン ブレンカス , 矢羽野 薫
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

2012年はロンドン・オリンピックの年! 本書は陸上100mとマラソンのタイム、水泳50m自由形のタイム、ゴルフやホームランの飛距離など、人間に可能な限界点を科学した驚異の本。

内容(「BOOK」データベースより)

人間がそれ以上速く走れない境界線が存在するのだろうか。その速度に人間はかぎりなく近づくが、決して超えることのできない極限点―「パーフェクション・ポイント」を特定できるだろうか。短距離走(100M)、長距離走(マラソン、マイル・レース)、水泳(50M自由形)、ゴルフ(ドライバーの飛距離)…驚きの数字の連続。

登録情報

  • 単行本: 309ページ
  • 出版社: 河出書房新社 (2011/11/30)
  • ISBN-10: 4309252591
  • ISBN-13: 978-4309252599
  • 発売日: 2011/11/30
  • 商品の寸法: 18.6 x 12.8 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 西山達弘 トップ500レビュアー
本書は、100メートル走、重量上げ、水泳、ゴルフボールの飛距離、バスケットボールのダンクシュート、スタティック・アブネアという息を止める競技、ホームランの飛距離、そしてマラソンという8つのスポーツについて、それ以上乗り越えられない究極の限界(パーフェクション・ポイント)がどのレベルなのかを科学的に探るものである。
そして各章にある記録達成の瞬間を想定した未来の挿話も、描写が迫真的で小説のように読ませる出来である。

また記録だけではなくスポーツにまつわる様々な課題〜ドーピング、スポンサー、観客を集めるための恣意的な基準変更、競泳水着など記録向上のための道具の進化など、も取り上げており深く考えさせられる本に仕上がっている。

特に興味深く読めたのは、100メートル走とスタティック・アブネアである。
100メートル走の限界は、ずばり9秒の壁を破った8秒99とする。その予測の積み上げ方が、緻密で科学的である。あのボルトが打ち立てた世界記録9秒58をベースに、スタートの合図への反応、スターティングブロックを蹴る、トップスピードまで加速する、ゴールまで減速せずスピードを維持するという場面ごとに最高の状態を想定して、組み立てていく過程が読ませる。
それから、長時間息を止めるというスタティック・アブネアという常人では不可能な(世界記録はなんと11分30秒という)競技なども紹介されている。ここでは生理学が詳細に取り上げられ脳細胞が死なないぎりぎりの瞬間まで酸素消費量を削減する方法が書かれている。

そして、マラソンの章では、人間の精神力が科学的裏付けを上回ることさえあるとする言葉が印象深い。

記録だけではなく、人間の運動能力にかかる科学的知識とスポーツ全般への興味をかき立てられる好著である。

今年のロンドンオリンピックがまた楽しめそうである。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 凱晴 トップ1000レビュアー
確かに、ボルトはまだ世界記録を更新しそうだが、7秒で走れるはずもなくどこかに限界(パーフェクション・ポイント)があるはずだ。

この本では、そんなパーフェクション・ポイントが計算されているが、詳しい計算式は用いない「読み物」なので、パーフェクション・ポイントを信憑する確信を得られるわけではない。

例えば、複数の要素を単純に足し算していい場合もあるだろうが、要素が相互に影響するので単純に足し算できない場合もあるだろう。キリのいい世界記録は身体的な限界に達しても超え得るというのも理解できそうな気もする一方で、それまでの科学的な計算を否定しているようでもある。

が、パーフェクション・ポイントの信憑性はともかくとして、パーフェクション・ポイントの考え方(の概要)は、合理的に思えるし、説得力もある(そして読み物としてはとても面白い)。その説得力はロンドンオリンピックで驚異的な記録がでれば、必ずされる談議に必要な説得力である。
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