さまざまなデータを下に、日本の自動車メーカーだけでなく、海外のメーカーも含めた評価を行っている。グラフや表などをふんだんに使い、わかりやすくしている点も高く評価できる。定価の2000円(+税)は高い気もするが、これだけの内容が盛り込まれていれば仕方のない気もする。
現在の自動車メーカーの状態が良くわかり、非常に優れている本であるのは確かだが、どこが一番強いとはっきり書いていない点ががっかりだった。読んでいくとトヨタ自動車が実力ナンバーワンと書いてある事はあるが、きちっと「最強の会社はトヨタ自動車である」と書いて欲しかった。その上、最強がトヨタでは、あまりにも当たり前すぎてつまらない。2007年のランキング表はあるが、2010年のランキング表も載せて欲しかった。
自動車メーカーだけでなく、サプライヤーの話も最後に載っており、非常にボリュームが高い。これだけで、自動車業界全体の話が出来る本だ。だが、いくつか有名すぎて当たり前の話をしているところもあり、面白みがないものもある。だが、偏った評価が少なく、当たり前のことを言う事で、「当たり障りのない」評価をつけている。やはり、この本のとおり、トヨタグループ、本田技研工業、ルノー・日産連合の3社が世界のニュービック3になるというのは間違いではないだろう。それと、各会社の弱点や課題の話のレベルは高く、明確にされているところは評価しなくてはならない。
自動車関係の人は是非読んでおきたい本だと思う。