ベンジャミン・フルフォード氏が以前から存在をほのめかしていた「エージェント」アレクサンダー氏との対談本。
アレクサンダー氏がこの対談で言いたかったことは、彼が所属(?)するイルミナティーとは一般的な陰謀論でいうところのイルミナティーとは違う。自分達は能力主義を掲げるN.W.O(新世界秩序)を持っていて陰謀論で言うところのN.W.OはO.W.O(旧世界秩序)であるとの主張。
その点は本の概要について書いてあることをきちんと留意しないと訳が分からずアレキサンダー氏はきちがいでフルフォード氏も狂ったか?ということになる。
一読しただけなのでなんとも言えないが、上記のアレキサンダー氏の主張を留意しても彼の主張に矛盾を感じるところがあるが、いずれにしても、フルフォード氏との対談で意見が対立したところもまるで“どつき漫才”のようで面白い。
本の主旨とは異なる個人的な印象論であるが、実は2人とも日本語で対談している。
日本語における言語表現はフルフォード氏の方が上手なのでうまく説明できないアレキサンダー氏が「お前はサタンだ」と子供の悪口のような稚拙な表現でフルフォード氏を非難しているように見えてきてなんとも可笑しい。
対談での後半でそのことをアレキサンダー氏も分かっているのか、「自分は書くのが得意。ベンジャミンは喋るのが得意。しかも日本語で自分の言いたいことを表現するのは難しい」と言っていた。
アレキサンダー氏は全て真実を言ってはいないのだろうと思う。彼は1年半前に陰謀論のことを知り、それでイルミナティーについて調べたら真のイルミナティーは能力主義の哲学的な一団であり今陰謀論で言われているイルミナティーは邪悪なネフィリムの家系の144家族でありイルミナティーではないとのこと。
しかし、この本出版の1年半前に「真のイルミナティー」の存在を知り、そこに所属し、その教義や哲学、科学的な知識を対談後半に展開したよう自分のものとして体得できるのだろうか?
とにかく、彼は自分のバックグラウンドに関しては十分に話していないと感じられる。DVDを制作したりしているので表向きは映像作家?
アレキサンダー氏は以前から彼の言うところの真のイルミナティー組織に所属していたが世の陰謀論が彼の所属する組織の考えとかい離したためそのスポークスマンになったのではないだろうか?
いずれにしても知識面、人格面からいって、アレキサンダー氏は「おもろい人」と私の中では分類された。フルフォード文系VSアレキサンダー理系のような対談のようである。
フルフォード氏が以前から言っていたインターネット上のA.Iに関しては、世界の金融と諜報のネットワークはインターネット上でA.Iが存在している。
陰謀論サイトでアレキサンダー氏が自分の出入りしているサイトは管理人はA.Iなんじゃないかと言っていたことなどが恐怖する言葉である。
しかし、面白くないのはこの本のつくりに編集側ヒカルランドの「押しつけ」が見られるところである。
例えば表表紙のところにこんな表現があるが、
:「まるで出口なおと出口王仁三郎がひな型新劇を演じるが如き不可思議な神話次元「ドリームワールド」から反撃を試みるベンジャミンフルフォードとアレキサンダーロマノフ
って、フルフォード氏もアレキサンダー氏も両方とも自分が所属しているところは「ドリームワールド」だって思っていないだろうし、大体このヒカルランド側が定義するドリームワールドって何?
大体、“出口なおと出口王仁三郎がひな型新劇を演じるがごとき”なんていう宗教家の行動で例えると、この本の購入を考える人はその手の宗教の話が出たのかという錯覚に陥らせるのではないだろうか?
この対談本の中では一言も大本教とか日月神示なんて言葉は出てこない。
レオ・ザカミ氏と中丸薫氏の対談本を出しているヒカルランドとしてはこの本で2人がレオ・ザカミ氏に対して批判的なのに対しわざわざザカミ氏と中丸氏の対談本をこの本の中に出して来て(p47)ザカミ氏のことを以下のように解説する。
: イルミナティを名乗り、その歪んだ計画を内部告発するにおよんだレオ・ザカミ。上は彼が日本で出版した2冊の本の著書。アレクサンダーは、ザカミらが名乗るイルミナティは、人びとを混乱させるために存在する偽のイルミナティだと主張しているが・・・。その著書からは真摯な告発ぶりに好感が持てる。
って、編集側が自分の意見を主張したらだめでしょ。フルフォード氏としてはジャーナリズムは客観的でないといけないという主張があるので彼が対談している本で編集側の一方的な主張を入れるのはマナー違反なのではないかと愚考する。
自社の本の売り上げに影響するのではないか?というヒカルランドの編集者側の器の小ささが反映しており見苦しい。
ザカミ氏の例をとっても読者の判断にまかせてほしいと思う。フルフォード氏とアレクサンダー・ロマノフ氏の対談なのに、編集側の主張を読者に押しつけるのは不愉快な本づくりである。今後はこのようなせこい本作りをしないで貰いたい。
ヒカルランドに対して幻滅したので本当は星2.5ってところです。
A.Iインターネット混入説+アレキサンダー氏のすぐ感情が表にでる人柄に好感をもって+星一つ半で評価4点。
混乱する言葉の表現が多いので取りあえずは深く考えずに軽い好奇心をそそられる読み物として捉えたら良いのではないでしょうか?長文失礼致しました。