著者の本が量産されている印象で、今回は週刊誌のコラムの発展型。著者の本の良いところは、何かしらMoneyの実際的な知識が付いているところである。今回はミニ債券先物の解説がタメになる。
本書には雑学コラム部分もあって、オーストラリアには相続税が存在しない理由は一度自分のものにした財産を取り上げられる恐怖からだという(188頁)。山本夏彦氏も税金を抜かれた所得の貯金の利息から再度20%税を引かれるやり口に異議を唱えたけど、この辺他の先進国はどうなっているか知りたいものだ。こういった情報は新聞でも書いてないのは国策かと疑いたくなる。
著者の一連の懸念は真摯なものであろう。今世紀の初頭よりもあちこちで声が大きくなってきたようで、このままで済むとも見えない雲行きの中、一読参考になる書。