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世界最大の気象情報会社になった日 (IDP新書 1)
 
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世界最大の気象情報会社になった日 (IDP新書 1) [新書]

石橋 博良
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

「その日」は土曜日だった。虫の知らせだったか、私はいつもより早い朝八時に出社した。前夜、東京でも大雨が降ったが、その雨も上がった穏やかな冬の朝だったと思う。
誰もいない木材部のオフィスで、一台の電話がけたたましく鳴り続けていた。駆け寄って受話器を取った。荷主である小名浜の木材問屋の部長からの、空光丸遭難を知らせる第一報であった。私が配船担当をした船である。衝撃だった。(本文より)

内容(「BOOK」データベースより)

最強のコンテンツメーカーをめざす戦略とは。デジタル時代のビジネスモデルだ。BSデジタルデータ放送決定。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 新書: 238ページ
  • 出版社: IDP出版 (2011/8/8)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4905130018
  • ISBN-13: 978-4905130017
  • 発売日: 2011/8/8
  • 商品の寸法: 17.7 x 11 x 1.7 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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形式:単行本
ウェザーニューズの採用試験を受ける人はもちろん、気象業界への就職・気象予報士を目指す人、地象や海運・陸運など、天気に関わる仕事に携わる人だけでなく、アントレプレナーにもぜひ読んで欲しい1冊。
1件の痛々しい海難事故が世界最大の気象情報会社設立のきっかけだった。それが、石橋氏を突き動かし、「天気予報は気象庁がするものだ」というタブーにも真正面から立ち向かった。石橋氏の「世界最大の「命」を守る気象情報会社」を目指し苦悩した日々の自叙伝。
惜しくも石橋氏は、2010年5月に他界。ご冥福を祈りつつも、改めて読み返したい1冊である。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By カスタマー
形式:単行本
 ウェザーニューズって、何気なく知っている程度だったんだけど、社長がこんなに思い入れがあってできた会社だとは知りませんでした。よくインターネットで天気を調べますが、これからは、また違った目でWNIの情報をみることができそうです。
 
このレビューは参考になりましたか?
形式:新書
著者は、ウェザーニュース社の創業社長、石橋博良さん。
石橋さんは、北九州大学外国語学部卒業後、安宅産業という商社に入社。木材を現地調達する仕事で成功するが、あるとき、予想外の時化で運搬船を遭難させてしまう。この失敗を期に、アメリカに本部をもつ海洋気象会社オーシャンルーツに転職。そこで船舶向けの気象情報を発信する仕事に従事する。
日本国内の仕出し弁当会社が、オーシャンルーツ社に気象情報の提供を求めてきた。石橋さんは陸上でも気象情報が必要とされていることに気づく。
石橋さんは「必要とされている情報と、入手できる情報とのギャップを私たちの力で埋めることはできないかと。そのことで、気象情報を必要とするすべての業界が喜ぶサービスを提供できるのではないか」(161ページ)と思ったという。
「こうして考え出されたのが、あらゆる業界に対し、365日24時間体制でサービスを提供する『あなたの気象台』としてのウェザーニューズ社」である。
当時気象庁が独占していた予報業務よりきめ細かな気象情報を発信することでウェザーニュース社は成功し、やがてオーシャンルーツ社を買収してゆく。

本書は、そうした石橋さんのサクセスストーリーが淡々と綴られている。けっして夜郎自大な内容ではなく、石橋さん本人が強く思った結果がウェザーニュース社であると感じた。
冒頭で石橋さんはこう述べている――気象は自然科学の対象であり、天体や植物や鉱物などと同様に万人に対して常に開かれた研究と思惟の対象である。にもかかわらず、マスメディァの分野に限定されていたとはいえ気象についての正しい情報は国が提供する情報だけだというのはおかしい。しかも人々のニーズは多様である。それなのに気象庁発表の限られた情報しか受け取れないという状況はすこぶる倒錯している。(20ページ)
気象庁との間には、丁々発止としたやり取りがあったに違いない。本書では、そのドロドロとしたやり取りは描かれていない。せめて気象予報士の誕生した経緯が書いてあれば、もう少し面白かったかもしれない。

そして最後にこう締めくくられている――私は情報民主主義の世界を創り出すことにチャレンジしたいのである。それが私の夢であり、私の自分自身の限界への挑戦である。その夢が叶ったときに、私はリタイアする。(227ページ)
残念ながら、石橋さんは2010年5月、63歳の若さで他界した。
情報格差は無くなっていない。2011年に起きた福島第一原子力発電所事故では、文部科学省が保有する緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)の情報が伝われず、一部の福島県民が放射性物質が降り注ぐ地帯に沿って避難するという悲劇が起きた。
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