お笑いとスポーツが話題の中心の日本では殆ど語られないが、実は石油以外でも資源獲得競争は激烈なものとなっており、将来は一層其の度合いは強くなると言われている。(もう既に大豆、トウモロコシ、金はなっており、もう生活にも直接的に影響している)
本書ではロシア、中国の外交カードとしての資源獲得方針を中心に解説している。両国とも広範な視点で時には高圧的に資源戦略を練っており、その手腕は(いい意味でも悪い意味でも)驚嘆に値する。我々はBRICSと言いつつも両国をどこかで発展途上国と甘く見ていないか。本書は随所に問題提起をしており、我々に問題の深刻さを教えてくれる。
其の膨大で緻密な情報の反面、内容が統一されていないで、全体として著者が何を言いたいのか解りづらい。そして、もう一つの資源戦略の雄アメリカの描写が少なすぎ。その影響力は甚大であり、もう少し書いても良かっただろう。しかしそれでもなお本書は読む価値は十五分にある。仕事をさぼってでもデートをキャンセルしてでも本書を読むべし!!