ペリーヌ物語は,日本アニメの金字塔である。(言い切った!)それは,物語で主張されている家族愛や隣人愛が,徹底して描かれているからです。ここまでこだわって創られている作品は,未来少年コナンやアルプスの少女ハイジぐらいです。それでも,この作品には及ばないと私は考えています。さて,その美しく力強い人間愛を聴覚から訴えてくるのが,この音楽です。渡辺 岳夫(わたなべ たけお)氏による作曲で,氏は,アニメ作品の主題歌・BGMの分野では、『巨人の星』、『アタックNo.1』、『天才バカボン』、『キューティーハニー』、『アルプスの少女ハイジ』、『魔女っ子メグちゃん』、『フランダースの犬』、『キャンディ・キャンディ』、『あらいぐまラスカル』、『機動戦士ガンダム』等の日本アニメ史上に残るヒット作品の音楽を手掛けた方でもあります。特に,通奏低音によるBGMは,「なんだか知らないけど,泣けてくるんだよ!」的な場面で,自然に流れてくる音楽でした。音楽が,背景に溶け込み,脚本を邪魔することなく,視聴者の感覚を研ぎ澄ますように聞こえてくるのです。例えば,祖父のビルフランが父エドモンが亡くなったことを知った時に,既に娘としてその死の事実を知っているペリーヌ(オーレリィ)が,そばで,ただ泣いて祖父を見守ることしかできなかった時に流れてくる「あの音楽」は,きっと誰もが覚えているのではないでしょうか?自分は,その悲しみを味わった貴方の孫娘であると,祖父にそう言えない状況とそう言いたい感情がせめぎ合うあのシーンは,「あの音楽」無くしては表現できなかったと思います。もちろん,悲しみだけの音楽ではありません。愛犬バロンをはじめとする様々なコミカルな音楽も,ペリーヌ物語の骨格を作り上げています。また,私は,オーレリィの偽名で住んでいた鴨小屋での朝を迎える音楽も好きです。「さあ,今日も働こう!自分にできることをしっかりやって生きよう!」そういう力強さを与えてくれる「あの音楽」です。ペリーヌ物語全53話をたくさんの子どもに見せたいし,「あの音楽」を聴かせたいと思うのは,私のわがままでしょうか?