元大蔵省財務官、バリバリの市場介入派である榊原英資氏の著書である。
もちろん一読の価値はあるので、自分の考えと慎重に比較検討して読むのが良いと思われる。
陥ってならないのは全て信じてしまうという読み方である。
以下に榊原氏の主張と、ぼくの考え(括弧内)を述べる。
・アメリカは、ヨーロッパはすでに失われた十年に突入した。アメリカは民主党、共和党どちらの
大統領が登場しても変わらない。EUは、域内各国の格差が問題である(同感)
・中国は2030年頃経済成長率でインドに抜かれる。理由は中国がとっている一人っ子政策による人口減である。
GDPについては、中国、アメリカ、インドの順になる。
・中国の経済成長の不安材料は、「輸出依存度が高いこと」「バブル経済」「地域間格差」である。
(ぼくはこれに将来の人口減少を加えたい。中国を中心とした時代がやってくるのは確実で、
考えて見れば、アジアの歴史はほんの一時期を除いて中国の歴史だったのである)
・日本の国債はは国民資産から考えるとまだ発行余裕がある(これは市民感覚から言うっと納得できません。
足りなくなったら税金として国民から集めるに決まっているからです)
・行き過ぎた市民感覚至上主義が諸悪の根源である(そのとおりだといいます。
前項でぼくは市民感覚という衣を身にまとって発言しましたが、
この衣、民主主義の中では鉄の鎧のように堅牢で分厚い。
しかし、これは、民主主義最大のコストでもあると思うのです)