ランケが歴史の流れをどのようにとらえているか、「進歩」と「指導的概念」についてどのように考えるかというランケの歴史哲学が序説で述べられる。
その歴史哲学に基づくローマ時代からフランス革命までの歴史叙述を読むことによって、歴史を書く行為は客観的な行為に思えて実は一つの哲学に基づいてなされる行為なのだということに気づく。
ランケのように一つ一つの時代に意味づけをしながら世界史を概観してみると、世界史を学ぶことは資料を読むだけの無味乾燥なものではなく、知性を働かせる興味深い営みなのだと実感できるだろう。