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世界史のなかの満洲帝国 (PHP新書)
 
 

世界史のなかの満洲帝国 (PHP新書) [新書]

宮脇 淳子
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

歴史の表舞台から消滅して60年。日清・日露戦争を通じて「10万の生霊、20億の国帑」によって購われた大地――。なぜ満洲に日本人が大挙して向かうことになったのか。清朝中国、モンゴル、朝鮮、そしてロシア。さまざまな利害と思惑が生み出した満洲帝国とは、いったいなんだったのか? その数奇な運命を詳細にたどる。

政治的立場や道徳的価値判断をいっさい排し、あくまでも歴史学的に満洲を位置づけようとした最初の試み。日中韓で事あるごとに巻き起こる歴史認識問題を理解するための必読書である。

[内容紹介](第一章)満洲とは何か (第二章)満洲の地理と古代 (第三章)東アジアの民族興亡史 (第四章)元朝から清朝へ (第五章)ロシアの南進と日露関係 (第六章)日本の大陸進出――日清・日露戦争 (第七章)日露戦争後の満洲と当時の国際情勢 (第八章)満洲帝国の成立 (第九章)日本史のなかの満洲 (第十章)日本敗戦後の満洲

内容(「BOOK」データベースより)

歴史の表舞台から消滅して六十年。日清・日露戦争を通じて「一〇万の生霊、二〇億の国帑」によって購われた大地―。なぜ満洲に日本人が大挙して向かうことになったのか。清朝中国、モンゴル、朝鮮、そしてロシア。さまざまな利害と思惑が生み出した満洲帝国とは、いったいなんだったのか?その数奇な運命を詳細にたどる。政治的立場や道徳的価値判断をいっさい排し、あくまでも歴史学的に満洲を位置づけようとした最初の試み。日中韓で事あるごとに巻き起こる歴史認識問題を理解するための必読書である。

登録情報

  • 新書: 261ページ
  • 出版社: PHP研究所 (2006/02)
  • ISBN-10: 4569648800
  • ISBN-13: 978-4569648804
  • 発売日: 2006/02
  • 商品の寸法: 17 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 132,167位 (本のベストセラーを見る)
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16 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 「世界史のなかの」満洲帝国, 2007/2/25
By 
江口哲学 - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)    (トップ500レビュアー)   
レビュー対象商品: 世界史のなかの満洲帝国 (PHP新書) (新書)
黄河文明にまで触れている本書に満州事変が登場するのは、全10章のうちの第8章で、まさに「『世界史のなかの』満洲帝国」と言うタイトル通りの内容である。そうした長いスパンで、「中国人とはだれか」や「中国の成立はいつか」についても明確にしながら、満州を捉えようとしている。

「中国固有の領土である満州と言う地域を日本が侵略し、満州帝国と言う傀儡国家を樹立した」と言う歴史認識は、あまりに短絡的で近視眼過ぎることが本書を読むとわかるだろう(満州建国を正当化出来ると言う意味ではない)。少なくとも、単なる中国の一地方の歴史としてだけ捉えるような問題ではないことは確認出来るはずである。

さらに多くの人の検証を得ながら、「世界史のなかの満洲帝国」が明らかになっていくことを望む。
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38 人中、35人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 「満蒙」とは?, 2006/12/22
By 
デルスー (沿海州シホテアリニ山脈) - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)    (トップ1000レビュアー)   
レビュー対象商品: 世界史のなかの満洲帝国 (PHP新書) (新書)
著者が遊牧民の歴史を専門としているせいもあろうが、

満洲の歴史を理解するためには、その前提として

モンゴルの歴史を理解している必要があることを痛感させられた。

たとえば、戦前の日本の大陸における植民地政策を扱った書物で

「満蒙」という表現が頻出することが、以前から気になっていたのだが、

なぜ満洲とモンゴルが並列的に扱われるのかといえば、

清朝が元来、満洲人・モンゴル人・漢人の三者に推戴された王朝であり、

前二者が連合して漢人を統治するという基本的性格を持っていたからだ。

このことを知っていれば、辛亥革命で清朝が崩壊したのちに、

日本の影響下で「満蒙」の独立運動が展開されたことも、

一連の流れの上では半ば当然の経緯として理解できるのだが、

おそらく戦前の日本人は当たり前のように知っていたはずのそんなことすら、

本書を読むまでは私の知識の埒外にあった。

現在のモンゴルが、いわゆる外モンゴル国家と、

中国統治下の内モンゴル自治区に分裂したことも、

もとをたどれば日露戦争後、蜜月を迎えた日本とロシアが

秘密協約で相互の勢力範囲を定めたことに原因があり、

日本と「満蒙」の歴史的関わりはきわめて深い。

個々の筆者の主観的見解が入り込みやすい対象でもあるが、

「可能な限り簡便な通史を提供したい」という著者の目的は、

本書でひと通り達成されたと言っていいと思う。
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8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 執筆姿勢が実に冷静で好感が持てる。概略把握に適切。, 2009/12/18
By 
レビュー対象商品: 世界史のなかの満洲帝国 (PHP新書) (新書)
 かねてから満州には興味を抱いていた。しかし、本書で著者が指摘するように、満州の概略をまとめた手頃な書籍がほとんどなく、多少はあっても、価値判断に支配された叙述が多すぎる。著者も言う。「ふつうに読んでわかる歴史書はみあらたらず、いまの中国の主張どおりに『偽満洲国』と書いて、日本の罪を告発する、罵声の飛びかうような本ばかりで、知りたいことは書いておらず、読んでも気が滅入るだけだった。」と。
 このように考え執筆されたのが本書であるから、本書の叙述は冷静そのものだ。価値的判断、道徳的判断は、歴史学のすることではないという基本的姿勢で臨んでいるからだ。著者は日本史の専門家ではなく、モンゴル史が専門であるだけにその叙述も満州の思い出話にとどまるような、満州だけの叙述に埋没するということはない。全体を概括している点は良いと思うし、それゆえ、総括的にとらえたいという読者には良い本だと思う。ただ、全体像を明らかにしようとしたため、時間軸はやや遡り過ぎの観がある。現代日本へと続く満州を手短にとらえたいというのであれば、第5章の「ロシアの南進と日露関係」から読み始めればよいと思う。なお、満州帝国成立後の叙述はかなり駆け足である。ここは残念である。
 一つ、著者、編集者にお願いがある。それは、もっと地図の掲載を充実してほしいということだ。何しろ、つぎつぎと地名が出てくる。また、中国人等の名前も最初はひらがながふっているだけで、その後は一切ない。これは読みにくい。この2点を何とか工夫してもらえないだろうか。
星を4つとしたのはこのためである。
 なお、満州については、ようやく関係者の体験談の段階を越え、歴史としてみられる時期に来たようで、いくつかの本が出ている。中公新書から出ている『キメラ』もそのひとつだが、私は、なぜかこちらの叙述は好きになれない。否定的な価値判断が底流に流れている気がしてならないからである。
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