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世界史のなかの満洲帝国と日本 (WAC BUNKO)
 
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世界史のなかの満洲帝国と日本 (WAC BUNKO) [単行本]

宮脇 淳子
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「王道楽土」とまで呼ばれた、今はなき満洲帝国―。なぜ日本人は満洲にむかったのか?それは、日本と満洲の関係だけでなく、清朝中国、モンゴル、朝鮮、ロシアそれぞれの思惑と利害を眺めてこそ見えてくる。「歴史に道徳的価値判断を介入させてはいけない。歴史は法廷ではないのである」と語る著者による、歴史学的な位置づけの「満洲」入門書。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

宮脇 淳子
1952年、和歌山県生まれ。京都大学文学部卒業、大阪大学大学院博士課程修了。学術博士。大学での専攻は東洋史であるが、従来の東洋史の枠組みを越えて、中央ユーラシアの視点にたった遊牧民の歴史と、草原と農耕地帯を総合的に見る中国史を研究している。現在、東京外国語大学・国士舘大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 280ページ
  • 出版社: ワック (2010/10/28)
  • ISBN-10: 4898316352
  • ISBN-13: 978-4898316351
  • 発売日: 2010/10/28
  • 商品の寸法: 18 x 11.8 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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By ブロンドリーゼント トップ1000レビュアー
「日本人がしたことすべてが悪だったなどという善悪二元論は、歴史の名に値しない。
歴史は、個人や国家の行動が、道徳的に正義だったか罪悪だったかを判断する場ではない。現代の国家にとってよかったか悪かったかを判断する場でもない。歴史に道徳的価値を介入させてはいけない。歴史は法廷ではないのである。(『はじめに』より引用)」

本書はタイトル通り、満州を舞台に世界史の流れの中でどのような史実が積み重なっていったかを、日本、朝鮮、中国、ロシア、モンゴル、そして満州など様々な国家、民族を登場人物にして描いた書である。
新書サイズで270ページ程度のコンパクトさながらも、上記各国の国の始まりから解説されており、また満州帝国建国に限らず各史実における各国の立場や背景が並列的に書かれており、東アジアの歴史を包括的に学べる。

一国の価値観や立場(日本含む)に偏らず、あくまで冷静に相対化されている名著と感じた。
私たちが学校で学ぶ近現代史は、捏造の事件があったり各史実においてひたすら日本の立場を貶めるものが多いが、本書は引用部の通り事実のみを書き、また善悪の判断などを押し付けてこないのが特徴的である。

読了後感じたのは、日本が満州に関わる際、行動の是非云々に関わらずその根底には必ず「国防」または「国益追求」という観点、姿勢が一貫して存在することだった。聖徳太子の時代から満州帝国崩壊後まで一貫して、である。
対して現代の日本はというと、自民党時代も民主党政権も東アジアにおける外交において国防、国益追求の観点、姿勢が見当たらない。これを回復するには時間がかかるだろうが、まずは日本人一人ひとりが史実を学びその中から日本の外交姿勢などを掬いとることから始めるのが王道ではないだろうか。
右左、また世代に関係なく多くの人に読まれてほしい書である。
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27 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
満州国について我々は一体何を知っているだろう。リットン調査団、傀儡国、ラストエンペラー溥儀、そして、関東軍。満蒙植民団。そんなイメージだ。
だが、知らなくて本当に良いのだろうか?ここで、いったい何が起きたのか。何故、これほどまでに否定されているのか。戦争に負けた原因として語られる満州は確かに後悔の対象だろう。満州の権益を手放せなかったからハル・ノートを受け入れられなかった。それほどまでに戦前の日本人が愛した満州はどのような土地だったのか。五族協和は体裁だけの嘘だったのか。本当に経済的な利益だけを求めて進出したのか。
検証する必要はないのか。あの歴史的情勢での満州進出を悪だと断じて後悔しないか。確かに、この本を読んでも或いは満州での事の全ては分からない。余りにも多くの知らない地名、人名、事件名にあふれ、日本やソ連、西洋諸国、中国の政治勢力の思惑が乱れ飛ぶ。そんな混乱の大地を救ったのは誰だったのか。それは否定されるべき事だったのか。良くは分からないけれど、傀儡政権の一言で否定できるほど単純な問題ではない事は分かる。そんな本だ。著者は歴史に善悪を持ち込むべきではないとするから満州国を肯定も否定もしない。だから、この本をガイドとしてもっと細かく細部を調べて行けば戦前の日本人が描いた夢を知る事が出来るだろう。そして、その夢が果たして実現させる値打ちのあるものだったかどうかの判断も出来るかもしれない。

誰かのプロパガンダに騙されることなく、自分の頭で理解する事こそが残された我々の責務ではないのか、と強く思う。
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日本人が悪いことをしたと、戦後の社会党、日教組、朝日毎日の洗脳に惑わされてきた満州史にやっと正義の光が当てられました。少々前置史が長くてくどいきらいはありますが、通説を打ち破った勇気に感動します。明治以降の満州についてより詳細な検証による次の論文を期待します。
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