戦争学の基盤のない平和希求は机上の空論であり、無意味である。
昨年一月に永眠された著者は生前、言論活動を通じ、わが国に「戦争学」の必要性を訴えてきた。
本著は、そんな著者が最後に残した知的資産である。
ものすごいボリュームにはじめは圧倒されるが、想像以上に楽しく面白く読める。
「ここまで本格的で網羅的で、かつ「啓蒙機能あふれる」「資料的価値を持つ」
戦争史本はこれまでなかったし、採算の関係からみてこれからもおそらくでない」
だろう。
一人が作った史書として一番有名かつ評価が高いなのは徳富蘇峰の近世日本国民史だが、
戦争学の分野でそれに相当するのが、本著といって差し支えないだろう。
・歴史から養分を得るためのノウハウを身につけたい。
・戦争史、軍事理解のためにどういう本をどういう順番で読んでゆけばよいか
・世界の戦争史を余す所なく把握したい
「戦争学」を真に追及したい人にとっては、生涯の伴侶足りうる書である。
資料としても教科書としても読み物としても楽しめる名著といえよう。
本著を基盤に、わが国内で戦争学興隆への動きにつながればよいと考える。