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大学で第二外国語を選択するところから始まり、定年を迎える時期が迫っている現在までの流れが書かれている。筆者が一通り触れた外国語は100言語を超えているということも驚きながら、彼の楽しみながら外国語に触れる気持ちには共感するところを持つのではないだろうか。
翻訳ではなくオリジナルな表現に触れるときの気持ち、原書で触れたいという思う意思、映画を、芝居を、情報をという筆者の言葉を通じて感じられる思いは清々しい。
100言語以上に触れたことから各言語を体系的に認識する筆者ならではのアドバイス的内容もある。学習に際しても親戚言語は学びやすい、日本人はすでに日本語・英語・中国語と異なる言語に接している、多言語を学ぶことで仲介する言語自体も鍛えられるなど実際に多言語に触れている筆者には説得力も伴う。細かく見れば、多言語学習には一貫した自分の分類を持つことが重要だとも書かれている。
筆者は校閲者であり、多言語を学ぶことが直接の仕事ではない。その中でいかにして外国語に触れてきたのかも興味深い内容だ。通勤期間という定まった時間を有効に使い外国語を学んでいく。現実的に「習うより慣れろ」が不可能な社会人として、いかに効率よく学ぶかを訴える部分へも一章使われている。いや、全体を通せばそれ以上だろう。
全体として筆者が外国語を学ぶこと自体を楽しんでいることが伝わってくる。そこが原点だ。
また、本書では「コラム・心にかかる言語たち」ということで22の言語が各一ページで紹介されている。言語の状況や環境などの解説や、筆者が勧める教材などが書かれていることもあり、これもなかなか面白い。
100以上の言語を学ぶとは驚異的な学習意欲の持ち主だと、畏怖に似た思いを抱きながら本書を読み始めたが、読み進むうちに著者が言語学習を非常に好み、楽しまれている様子がわかった。多言語を学んだ当人ゆえの学習方法の目のつけどころはなるほどと感じた。
自分自身も英語以外にも気になる言語が年を経るととともに幾つか出てきたが、その次に気になるのは、各言語の差異だ。そして100以上の言語を学んだ人にせひ聞いてみたいことは、各言語の関係がどのようなものかが浮かぶが、本書はその疑問を払拭するに値する記述もあった。言語学の専門書を読むには抵抗を感じていた自分には本書は親切な言語についての解説みたいな部分もあり楽しく読めた。せひ、自らの言語学習に本書が提案している学習法を参考にしたい。
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