旅とサッカーを絡めながらワールドカップ出場の32国を巡る−。
30前後の独身男性2人が、仕事を投げ打って挑んだ無謀な企画。
ヒデじゃあるまいし、将来に不安はないのか?
プロのライターでもなく、誰に頼まれた訳でもあるまいし・・・。
そんな無粋な気持ちや余計な心配を華麗にスルーするかのように、
2人には悲壮感など全く感じられず、ただひたすらこの企画を楽しんでいる。
それぞれの国に生活する人達との、
"サッカー"という"文化"を通じたコミュニケーションによって、
2人が肌で感じた生(ライヴ)な情報。
それらの情報(体験)を、マスコミ報道では決して伝えられることのない、
その国のひとつの"リアル"として、ブログで発信し続けてきた2人の、
ひとつの集大成といえるのがこの本。
2人の積極的な行動が様々な人を巻き込み、
そして様々なドラマを生む。
そんな旅の醍醐味もここにはある。
とはいえ、もともとはブログであり、
毎日のように発信されてきた様々な国の膨大な情報や、
そのライヴ感を、"本"という制約の中では表現しきれてはいないが、
折しも開催中のワールドカップを様々な側面から楽しむには、
絶好の1冊であると思う。
軽い気分で読めるのもいい。
そして今まさに、彼らは彼の地、南アフリカでこの旅の締めくくりを、
誰よりも楽しんでいる。
テレビの中継を見ると、観客席に、そんな彼らの姿を見ることが出来る。
人生を心から楽しんでいる人達を見るのは気持ちが良い。