面白く、わかりやすく、かつ奥が深い。
娘が通う予備校のBBS講座で著者の授業を見て引き込まれた。
要点をおさえた的確な講義の端々に現れる、受験にはまったく
役だたないようなウイットの効いた雑談、自ら体験された世界旅行での
エピソードがたまらなく面白い。
本書はその授業をそのまま文章にしたようなもの。
著者は世界史を「金太郎飴」に例えている。つまり、
様々な時代という金太郎飴の各断面は微妙にちがっていても、
そこには時間軸を貫く一定の図柄(法則)があると言う。
私はどちらかと言えば空間的な思考が得意であり、時間的な
思考には疎い。こういう人間は、現在という金太郎飴の
一断面を、ただ舐めているにすぎないわけだ。
本書を読み、世界史という金太郎飴をまるかじりする
醍醐味を、はじめて知ることができた。
思考の次元が一気に広がったように思う。