ロジカルシンキングにおいては、
考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則が名高いが、読んだ立場から言うと、難しすぎるし、面白みがない。せっかくロジカルシンキングという素晴らしいスキルを身につけようという志を持った人の8割を跳ね返してしまうのではないか、そんな懸念さえ感じる。
役立つ物事、スキルのエッセンスは概して単純明快である。しかも、その有用性からわくわくするものである。最終的なゴールとして、バーバラ・ミントの上記の著作にたどりつけばいいだろうが、まずはその本質を知りたいというニーズには、マッキンゼー出身の著者が書いたこの本が役に立つ。中学生向けなどもったいない。大人が十分に実用的に使える考え方の整理法に満ちている。
多少複雑な物事を整理しようという時に、かなりシニアなポジションにいると思われる人でも箇条書きの羅列しか出来なくて愕然とすることがある。もしかして、層別という考え方を知らないのかもしれないとびっくりしてしまうのである。大きな話と瑣末な話が箇条書きで並べられて、しかも重複箇所が複数あると辟易としてしまうものである。
約束できる。ロジカルシンキングはコンサルタント御用達の難解なツールではなく、誰でもが学習により習得し使いこなせるスキルである。この本に書かれてあることぐらいが、実際のビジネスなどの現場で活用できたら、何と頭の中が整理されている人だろうと一目を置かれる可能性が高い。自分の頭の中も整理でき、人にも分かりやすく説得力を持って伝えることができるという一石二鳥のスキルである。
参考になった個所は以下の通り、
→主体的に考え、行動する人材、世界で活躍する人材
国際人として必要な資質は、語学というより、むしろ思考の総合力、問題解決する方法まで考え抜き、実際に行動する姿勢
→理解できることと使いこなせることの間には多大なギャップがあります
→問題解決能力を身につければ、より主体的に生きることができるようになります。
多面的に物事を見る力、本質を見極める力、打ち手を具体的な行動に落とし込む力
「問題の本質は何なのか」「自分だったらどうするか」を問いかけることが、リーダーとしての責任感や意思決定能力を身につけるのに役立つ
→自分で考えて、決めて、行動する、そして結果が出る
今からこの癖をつけておけば、自分で人生を切り開いていける
→事実や数字、データを集めることは、思い込みや勘違いを避けるのに大変役に立つ
→仮説を立てれば、調べることが明確になるので、行き当たりばったりで情報収集するより、はるかに楽になります。
仮説は間違っていてもよいのです。間違っていることに気づいたら、仮説を修正すればよい。
大事な判断をするときには、一歩踏み込んで考えたり、調べたりすることが、遠回りに見えても、結局は目標を達成する早道になることが多い