どこの地方都市も例外無く、商店街は活気を失いシャッターを締めたままの店舗が眼に付く。
人は郊外の大型店に集まり、消費する。全国的に同じような景色、特色の無い扁平なイメージ。
しかし、集客力を失ってしまった商店街の中にも、変わらず人々に愛されている店もある。
多少の不便を押してでもわざわざ足を運ばせる魅力ある店。それがル・ポットフー、欅という料理店なのだろう。
その根底にあるのは酒田の豊かな風土と佐藤久一の探究心、奉仕の心なのだ。
ほの暗く寂しい東北の冬景色の中に、ほっかりとした暖かい灯が見える。
そこにあるだろう至福を求めて人々がドアを開ける。
佐藤久一が作った店は、そんな風に今でも存在しているのではないだろうか。