著者はモンテッソーリ教育の専門家ではなく、発達心理学、脳科学の専門家です。科学的に有効な教育方法を研究しており、既存の教育法を調べるうち、モンテッソーリ教育に出会ったそうです。
「五感を通じた訓練」「ミラーニューロンの活用」「自主的な意欲の尊重」など、著者が重要だと考えていた要素が、すでにメソッドとして成立していたことに驚いたそうで、その驚きが大げさにも思える題名に表現されています。モンテッソーリ教育の外部からの、モンテッソーリ教育の評価だと言えるでしょう。
モンテッソーリ教育は、すでに100年に及ぶ実績があります。しかし作者の書いているとおり、最新の脳科学から有効性を論じた本はこれが初めてでしょう。
構成は、脳や感覚について医学的な解説をした後、モンテッソーリ教育ではどういった方法をとっているかを解説します。解説では「理論と実践を徹底的解説」となっていますが、脳科学の解説がかなりの部分を占めており、実践部分は少なめ。
モンテッソーリ教育の入門書としては適していませんが、すでに知っている人が科学的裏付けを知るのに適しています。