逆境も、失敗も、すべてを糧に変え、「なりたい自分」になる夢を叶えたなでしこジャパンの心を紡いだノンフィクション。
川澄奈穂美が見た夢と、女子サッカー伝説の一戦との関わり。丸山桂里奈の震災後の覚悟。安藤梢の打倒ドイツの決意。澤穂希の不屈の精神の源。そして、チーム空中分解の危機と再生。
W杯の激闘のシーンと、無名だった頃の彼女たちの言葉や思いをシンクロさせた本書を読めば、W杯優勝が奇跡ではなく必然だったとわかるはず。
【編集担当からのおすすめ情報】
□2011年3月11日11時 成田空港
□109日ぶりの勝利
□伝説 澤穂希
□空中分解の危機
□魔弾の射手(対ドイツ戦)
□PRAY FOR JAPAN(対スウェーデン戦)
□なでしこイノベーション佐々木則夫
□サッカーの神様
□あきらめない心(対アメリカ戦)
□なでしこの未来
あの興奮が更に倍化して甦る全10章です。
「ワールドカップの決勝という最高の舞台でアメリカとやれるということは、サッカーの神様がチャンスをくれたのだと思います。絶対にいい試合ができる。間違いなく、私のキャリアを通じて最高の試合になると思います」
そう話した澤が最後に付け加えた言葉を聞いて、私の記憶は7年前のある日に跳んだ。
「早く試合がしたいです」
それは、2004年4月のアテネオリンピックアジア最終予選を前に、私が初めて澤を単独インタビューした日に聞いたのとまったく同じ言葉だった。
(中略)高く、厚い壁を前にしてそう言える澤の心は、「準備は尽くした」「本番でも力を出し切れる」という自信に満ちていた。過去の成績や相手の調子の善し悪しに気を取られることなく、夢をつかむチャンスは自分の足元に転がっているのだと、だから自分に集中すればいいのだと、澤は分かっていた。(本文より)
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