この本は、ハードカバーの本の中でも、若干厚めの本だと思います。
そして、現在の日本そして世界の経済情勢を知る上では、その分中身も濃く、読む価値も十分の本と言えそうです。
内容は、章構成を要約すると、
インフレへの潮流、原油高騰、円高への防波堤、米国経済情勢、中国経済情勢、震災後の日本の経済情勢、
今後の日本経済再生、日本国債暴落、インフレ下での資産防衛、といった内容です。非常に充実しています。
日本国内にいると、デフレ傾向が目立つため、
あまり普段気にかけることはないのですが、世界の経済情勢を見ると今後はインフレ傾向になるとのこと。
今後は、日本も長期的には円安そしてインフレもしくはタグフレーションに陥るとのことを示唆しています。
そして、世界を牽引する米国経済事情、今後が注目される中国経済事情などが、それぞれ独立した章でしるされています。
そして、これまでの豊富なデータから今後の状況を予測しています。
データの裏づけをもって、今後の予測をしているところは説得力がある、と言えそうです。
また、今、世界的な注目がいく、欧州には触れていないのか?と思いきや、
後半で日本国債の今後の行方とともに、今後の日本の財政状況の見識とともに述べられています。
そして、投資家に向けた最後の章は、おそらくこのような本を手に取る、
個人としては、著者の考えをもっとも知りたい部分が述べられていたりします。
敢えて言うならば、本のタイトルが若干抽象的というか、漠然とし過ぎているのかなと感じます。
おそらくプロ、アマチュア問わず万人に通じるタイトルする一方で、一見すると内容が内容がやや伝わりづらい感じがします。
私は、たまたま書店で手にとって、内容をパラパラとめくって、興味を引きましたが、
サブタイトルをつけるなどして、内容がもう少し伝わるようにすると、この本にもっと興味を持つ人は多いんじゃないかと思いました。
とはいえ、最近多く見られるいたずらに恐怖を煽る本とは一線を画しており、
これまでのデータに基づいており、今後を客観的に見据えていける内容が記されている本と言えそうです。