本書は3章立て。「第1章:インテリジェンス戦争の舞台裏」では、ゾルゲ事件やリトビネンコ事件から美人スパイ事件や尖閣諸島沖事件に至るまで、インテリジェンス上のさまざまな事件を独自の見解で解説。「第2章:主要各国のインテリジェンス機関」では、CIA考察をはじめ、ロシア・欧州・イスラエル・北朝鮮・中国そしてウィキリークスを取り上げる。「第3章:失われたインテリジェンス大国日本〜新・帝国主義を生き残る知恵」では、『統帥参考』を引用しつつ日本の今後のインテリジェンス戦略を提案。約290ページあるが、文体や構成が歯切れ良いのでスムーズに読める。特定の国の情報だけ専門的に持っているだけではなく全世界の情報をある程度バランスよく押さえておく必要がある時代にふさわしい、道案内の書。