現代は『Marchants of Doubt』である。
この本で、いわば「疑惑を売る商人」と名指しされるのは、
科学者、政治家、企業家、ロビイストら、自分に利益を誘導したい人々、
そして目立つことで利益を得ているマスメディアであるである。
科学者は企業に有利な研究をすることで企業家から多額の研究費をせしめ、
企業家は、献金を渡すことで自分に有利な法律を政治家になしてもらい、
企業家はそれらのカネの源となる多額の儲けを出す。
そこをつなぐロビイストたち。ばらまくマスメディア
構図はそんなには単純ではないだろうが、大筋はそんなところである。
本著の主張は、科学者はこういった構図の外に超然として立ち真実を伝えるべきである、というものだ。
この下巻で扱われるのは、
・2次喫煙、副流煙による肺がん発生率の増加は本当か、
・地球温暖化は本当か、
・レイチェル・カーソンの著書「沈黙の春』で提唱した、DDTを始めとする農薬などの化学物質の危険性、
どの科学者が正しいのか、素人も鑑識眼を持たねばならない時代であるのは確かである。