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世界を救う7人の日本人~国際貢献の教科書~
 
 

世界を救う7人の日本人~国際貢献の教科書~ [単行本]

池上彰
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

本書では、日本でナンバーワンのニュース解説者であり、国際問題を誰よりもやさしく読み解いてくれるジャーナリスト池上彰さんが、現場で活躍する国際貢献のプロフェッショナルたちにインタビューし、自らもアフリカ・スーダンの紛争地帯やウガンダに足を運んで取材を行い、「国際貢献」の意義と意味、そして「国際貢献」という仕事の価値について解説いたします。  日本も世界も長年の不況にあえいでいます。そんな中、遠く離れたアフリカや西南アジアの途上国を支援する余裕などあるのだろうか? ODAなど、ただの無駄遣いではないか? 「国際貢献」が国内で語られるとき、こうした否定的な意見が目立ちます。また、青年海外協力隊の活動にしても、「途上国で井戸を掘っている」以外の情報が、一般の目に触れることはありませんでした。  でも、一方でいま世界で急成長している市場は、環境をキーワードとした途上国などのインフラ事業であり、あるいは年収3000ドル以下の貧困国が経済発展してできつつあるBOP市場です。こうしたインフラや新しい消費市場を形成するためには、それぞれの国の基礎インフラ、水、医療、食料、教育、平和、経済といった社会インフラ作りが欠かせません。 本書では、国際貢献先進国ニッポンがいかにこうした分野で、プロフェッショナルたちが命をかけて地道に活動し、現地の人たちと社会発展につくしているのか、池上さんならではの的確な質問とわかりやすい筆致で紹介していきます。  いま、世界と日本が注目する新しい市場の行く末を見る上でも、ビジネスパーソンこそ、国際貢献の現場を知る必要があるのです。 さらに国際貢献は、女性たちの活躍の場でもあります。本書では、日本を代表する国際貢献のプロフェッショナルである、緒方貞子さんと池上彰さんの対談も収録しました。元気のない日本に、明るい「喝」を入れてくれる、緒方さんの国際貢献論も必読です。 本書は、いままでなかった「国際貢献の教科書」です。国際貢献について知りたいひと、国際貢献の先にある途上国とのビジネスを知りたいひと、そして自ら国際貢献の現場に行きたいひとにとって、最高のテキストになるはずです。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

池上 彰
1950年、長野県松本市生まれ。慶応大学経済学部卒業後、NHK入局。記者としてさまざまな経験を積んだのち、科学・文化部記者を経て、報道局記者主幹に。1994年4月より11年間「週刊こどもニュース」のお父さん役として、さまざまなニュースを子供から大人までが理解できる、丁寧かつ独創的な解説を行い、人気を獲得する。2005年3月NHKを退局、以後フリージャーナリストとして、テレビ、新聞、雑誌、書籍など幅広いメディアで活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 240ページ
  • 出版社: 日経BP社 (2010/10/14)
  • ISBN-10: 482220183X
  • ISBN-13: 978-4822201838
  • 発売日: 2010/10/14
  • 商品の寸法: 18.8 x 12.8 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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35 人中、33人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
池上氏のニュース解説はとてもわかりやすいのですが、
その理由についてはなんだか釈然としないものがありました。
新書「伝える力」にも分かりやすく伝えるノウハウは紹介されていますが、
それだけではない何かがあるように思えます。
今まで、その"何か"がわからずもやもやとしていました。

この本は、水・(戦乱からの)復興支援・命(母子医療)・
食糧・教育・経済の基盤(開発プロジェクト)など
国際協力の現場で活躍する日本人7人を
ジャーナリスト池田氏が取材してまとめたもの。
紹介されているのは、
それぞれの分野のプロフェッショナルとして、
グローバリゼーションの先端で
非常に難易度の高いプロジェクトマネージメントを成功させている方々。
興味深く勇気づけられるような事例がたくさん紹介されています。

スーダンやウガンダの現地取材をしてまでなぜこのテーマを追いかけるのか、
その意義を池田氏は本書で繰り返し説明します。
戦後日本の復興は国際的な援助なくしては不可能だったのであり、
私たちには恩返しする義務があること。
世界的なインフラ市場の発展や発展途上国の低所得者層40億人の市場にこそ、
私たちの未来があること。

これを読んで、池上氏のわかりやすさの秘密がわかりました。
なぜそれを伝えなければならないのか?
それを伝えることで何を成し遂げることが出来るのか?
についての明確な信念があり、
強固なバックボーンとなって説得力を生み出しているのです。
平易なだけの言葉なら、受け手の心に響かないこともありますが、
ジャーナリストとしての信念こそが、
平易な言葉を伝わる言葉にしているのです。

今後(2011年4月以降)はレギュラー番組を全て降板して
取材と執筆に注力されるとのことですが、
そんな信念からすれば当然のことでしょう。
バラエティ番組でお笑い芸人に少しばかり知恵を付けたからといって、
誰かの命が救えるわけじゃありません。

出来ることならば、
「世界を救う7人の日本人」を
ワールドウォッチ研究所の「地球白書」のような年次刊行物にして
さまざまな方の活躍を継続的に紹介して欲しいと希望します。
池上氏の伝わる力のこもった言葉はきっと、
世界を救おうとする志をもった日本人を奮い立たせ続けるでしょう。

世界が、池上彰のわかりやすさを必要としているのだと思います。
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By ヨー
本書は、アフリカなどの貧困国を国家としての安定・発展・自立へと導くための『国際協力』活動にさまざまな分野で携わる7人の日本人に池上氏がインタビューするという構成である。
まずタイトルが良い。『世界を救う7人の日本人』。『縮み志向の日本人』、『日本辺境論』という名著もあるぐらいだが、日本といえば海外の動向に一喜一憂する主体性の弱い国で、国際社会でリーダーシップを発揮するというような柄ではない、というのが大方の日本人自身のイメージだろう。その「日本人」が「世界を救う」というのだから、読者としては心が踊らざるを得ない。本書を読んでいただければ、この大仰ともいえるタイトルもあながち的外れではないことが納得していただけると思う。
各インタビューで語られる具体的体験談などはもちろん非常に興味深いが、池上氏のメッセージはすでに冒頭の『はじめに』に要約されている。すなわち、日本国内には国際協力に対し、「大切かもしれないけども自分にはあまり関係ない」、「日本も不況で失業者や自殺者も出しているのに、なぜ他の国を助けなければいけないのかよくわからない」、「ODAの報道を見ていると無駄遣いに思えてしまう」といった無関心もしくはネガティヴな意見が少なくないが、
1)第二次大戦後、餓死寸前だった日本人が1947年から51年までの食糧援助によって生き延び、世界銀行の資金援助で高度経済成長の基礎を築くことができた以上、豊かになった現在の日本人が貧困に苦しむ国々を助けるのは必然的義務であること。
2)国際協力によって一つでも多くの国の生活基盤を整え、経済的自立に導くことができれば、その分世界は安定し、ひいては日本のインフラ技術・製品の新たな市場ともなり、日本企業の進出のための布石ともなること。
つまり道義上、安全保障上、経済上、『国際協力』に積極的に携わり、成果を挙げることが日本に必要だということである。
確かに、『国際協力』は余裕のある先進国の旦那芸などではなく、長期的な国家戦略なのだ、という点を、日本人ははっきりと認識したほうが良いと思う。第7章の緒方貞子氏とのインタビューに出てくる、中国が1970年代にはすでにアフリカで鉄道敷設を援助していた、という話を読むと、中国人の政治感覚のスケールに圧倒される思いがする。
敗戦から立ち直った日本が援助してきたアジアの国々も急速に発展を遂げつつある。特に日本の植民地支配や侵略の被害を受けた韓国、台湾、中国が目覚しい経済発展を遂げることができたのは、ヨーロッパ・アメリカの植民地支配を受けた国々の多くが今でも混乱と貧困にあえいでいる現状と比較し、日本人としては喜び、誇りに思うべきこではないだろうか?韓国や中国の日本を圧倒する経済躍進を快く思わない日本人も多いようだが、日・韓・中が有史以来はじめて重要なパートナー・ライバル関係になれたということの歴史的価値は計り知れないのではないか?
一方、国家戦略などとは無関係に、多くの日本人が個人の意思で『国際協力』の現場で実際に活躍しているというのは、すばらしいことだ。この人たちは、「われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。」という日本国憲法の掲げる抱負・精神をまさに現実に体現していると思う。
また、本書では『国際貢献』ではなく『国際協力』という言葉を使っているが、その理由はこうである:『先進国から途上国への援助が一方的な「貢献」ということはあり得ない。先進国は援助することで、途上国から「何か」を必ず受け取っている。それゆえに途上国得の援助は、国際「貢献」ではなく、国際「協力」なのだ』本書を読み終わったあと、『国際貢献』よりも『国際協力』という言葉のほうが自然に感じられるようになっているならば、あなたはおそらく一番重要なメッセージを受け取ったはずです。
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