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世界を動かした21の演説――あなたにとって「正しいこと」とは何か
 
 

世界を動かした21の演説――あなたにとって「正しいこと」とは何か [単行本]

クリス アボット , Chris Abbott , 清川 幸美
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

言葉の力が世界を変える。――彼らが命をかけて向き合った「問い」に、あなたはどう答えますか?

いつの時代も、言葉が世界を変えていく。確信に満ちた言葉は、人の思考を変え、行動を変え、さらには世界まで変えてしまう力を秘めている。自由と平等、移民問題、死刑制度、テロ、気候変動、歴史問題、戦争と平和……世界と人類の大問題を論じ、良くも悪くも世界を動かした演説を軸に、いま考えるべき問いを突き付ける論争の書。

●大問題の本質に迫る――いまを考えるための100年史。
過去100年間に世界に大きな影響を与えた演説を21紹介。20世紀の幕開けから今日に至る激動の歴史において、人々の考え方はどのように変わり、それは現在の世界にどんな変化をもたらしてきたのか。著者による解説とともに演説を読むことで、「現代」を形作ってきた「考え方」の流れと、その中に潜む問題が見えてきます。

●正しいことは何か?――多面的な視点が真実への道。
本書はただの「演説集」ではありません。それぞれの時代背景や内容について明快に解説し、各演説をどう読むか、そこから何を考えるべきかの手掛かりを示します。賛成・反対、さまざまな主張や信念や世界観、理想的視点と現実的視点の違いからわき起こってくる問いの数々。あなたは何を「正しい」と考えるでしょうか?

●言葉はしばしば人を惑わす――判断するのはあなた自身。
本書に収録されているのは、「名演説」として知られるものだけではありません。激しい非難を浴びた演説、死刑囚が最期に残したスピーチ、敵対するブッシュとビンラディンの両者の演説なども含まれます。言葉は世界を「正しく」動かすとは限りません。彼らの言葉をどう受け止め、そこから何を学ぶかはあなた次第です。

内容(「BOOK」データベースより)

いつの時代も、言葉が世界を変えていく。確信に満ちた言葉は、人の思考を変え、行動を変え、さらには世界まで変えてしまう力を秘めている。自由と平等、移民問題、死刑制度、テロ、気候変動、歴史問題、戦争と平和…世界と人類の大問題を論じ、良くも悪くも世界を動かした演説を軸に、いま考えるべき問いを突き付ける論争の書。

登録情報

  • 単行本: 416ページ
  • 出版社: 英治出版 (2011/2/8)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4862760961
  • ISBN-13: 978-4862760968
  • 発売日: 2011/2/8
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.6 x 3.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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12 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
過去の教訓は、未来を動かすためにあります。

この本には、有名な大統領から、テロ被害者の母親、死刑目前の殺人犯まで、多種多様な21の演説が収録されています。
これらはすでに多くの人の心を動かし、タイトルの通り、すでに世界を「動かした」面もあるでしょう。
しかし、これらの演説が著書となって再びここに現れた本当の意義は、これらを読んだ私達がその教訓を糧に世界をこれから「動かしていく」ことにあると思います。
収録されたオバマ大統領の演説から言葉を借りれば、

「私たちには、自分たちが求める世界を作る力があります。しかしそれは、私たちがこれまでに書かれてきたことを胸に刻み、新しく始める勇気を持ったときに初めて可能になるのです。」

この本は過去で完結した物語を単に記したものではなく、未来を築いていく私達への問題・関心提起です。

全ての演説を通して得られる最大の教訓は、「納得できない意見の中にも理解を示す」ことの大切さであると考えます。
賛成できない内容の中にも、演者の「信念」が潜んでいます。
もしかしたら争いは、意見の内容の否定によって起こるのではないのかも知れません。
そこに込められた「信念」の否定によって生まれるのではないかと思うのです。
人間は内容の修正・妥協には耐えられても、信念の否定には耐え難いものだと思います。

自分と同じ考えであるかどうかの判断よりも、相手の意見の中にあるそれぞれの「信念」に理解を示す姿勢を持つこと。
納得と理解を分け、食わず嫌いにならないこと。
お互いの「信念」をまず分かり合えた時、初めて内容上の妥協点を探す議論ができるのではないでしょうか。

相手の「信念」を尊重する姿勢で傾聴した時、収録された21の演説に対しても、これから人生で出会ういくつもの考えに対しても、賛否を越えた意義を見出せると思います。

示唆に富んだ他の演説を盛り込んだ続編が出ることを期待しています。
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By tadao25
似た様なレイアウトや煽り文句で購買を促すホームページが、やたらウェブ上で目につく様になった。
議員の答弁にはデジャブを感じ、また各種の謝罪会見が Text to Speech (テキスト トゥ スピーチ)で作られたように感じる時がある。

この書籍で取り上げられた演説は、そうした手垢のついた紋切り型の文章でもなく、感情がこもっておらず読み手の心の琴線にふれないものではない。
ここにあるのは、それぞれのスピーカーの強い意志が込められた言葉から成る21の演説で、読み手の感情を揺さぶるものである。

この書籍で紹介されている演説の中には、恥ずかしながら、名前を初めて耳にしたスピーカーによるものも多く含まれていた。
しかし、その演説に至るまでの背景が紹介されており、そうした解説が、演説についての理解を助けてくれる。

今、世の中では哲学や正義について、ちょっとしたブームが起きている様子であるが、ここで紹介されている演説を助けに、正義について考えてみたい。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By pyon
この本には、過去100年間に世界に大きな影響を与えた21の演説が紹介されている。
著者は、それぞれの演説を年代順ではなくテーマに沿って4部に分類し、配置した。著者が序文で書いているように、これらの演説を紹介するだけがこの本の目的ではない。その背後にある歴史上の出来事や思想にも目を向け、今日の私たちの世界観がどのように作られてきたかを考え、探るための一冊である。

第一部は「人類はみな人間」というテーマで、女性解放、人種差別、死刑、植民地主義を取り上げている。身近なテーマで分かりやすく、特に第1章の「自由か死か」は、女性の権利のために命をかけたエメリン・バンカーストの演説で、今日、女性があたりまえのように享受している権利がどのようにして勝ち取られてきたかを知ることができ、非常に興味深かった。

第二部では「敵か味方か」というテーマで、民主主義と共産主義の対立、イスラムとアメリカの対立、そして、テロよりも危険な兆候を示している気候変動についての演説が取り上げられている。人はよく、話を分かりやすくするために、世界を決まり言葉でわけようとする。「西側」とか「第三世界」とか「悪の枢軸」とか。その傾向は、9.11米国同時多発テロ以後の「イスラム世界」と「西洋」の対立によくあらわれている。そういった対立と、そして、必ずどちらかの側につくことが求められる国際間のありようが、演説から読み取れて面白い。

第三部は「力は正義」というテーマで、戦いをもって平和を得ることができると信じる、あるいは、それを隠れ蓑に経済的・政治的利益を追求する指導者たちの演説である。「正戦論」はギリシア・ローマの時代からあり、「目には目を」というのがアラーの教えだと知っても、どこかしっくり来ない気持ちは否めない。そんな中で、ティム・コリンズの演説「カインの印」は、心を打つ。志願して戦いにのぞむ兵士も、集団では狂気にかられたかに見える軍隊も、個人個人は心ある人であることを思い出させて救われた。

第四部は「平和にチャンスを」というテーマである。平和のために徹底した非暴力主義を貫いたガンディー、武器によらず知性と良識ある行動で争いを収めるべきと説いたアイゼンハワー、イラク戦争に反対して英国下院議員を辞任したロビン・クック、我が子をテロで失った母親、そして、「核なき世界」に向けた働きかけが評価されノーベル平和賞を受賞したオバマ、各氏の演説が紹介されている。三部で紹介された、武力こそが平和への道と信じる人たちの演説とは対照的である。

読み始めた時は、演説が時系列になってないことや、演説の紹介の前に長い解説があることに読みづらさを感じていたのだが、何章か読み進めるうちに、その構成が必然なのだ思えてきた。この著者の文章があってはじめて、それぞれの演説が腑に落ちていった。
この本で紹介されている演説は、歴史をいろいろな角度から見せてくれる鏡のようなものだと思える。どの演説の背景にも、さまざまな重大な出来事が存在している。
良い演説には力があり、聞く人を前向きな気持ちにすることができる。一方で、間違った方向に導く可能性も秘めている。

終章の見出しには「私たちは何をすべきか」とある。過去100年に起こった出来事を演説の言葉を繙きながら追ってみて、そこから何を学び何を教訓として未来につなげていくのか。この本は、読む人にそれを問いかけているのだと思う。
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