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世界を不幸にするアメリカの戦争経済  イラク戦費3兆ドルの衝撃
 
 

世界を不幸にするアメリカの戦争経済 イラク戦費3兆ドルの衝撃 [ハードカバー]

ジョセフ・E・スティグリッツ , リンダ・ビルムズ , 楡井 浩一
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (14件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,785 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容紹介

ブッシュ政権はひた隠そうとしているが、イラク戦争にかかったコストは恐ろしいほどの額であり、教授の計算によると3兆ドル(!)にのぼるという。
この巨大な額が、アメリカ経済や世界経済に影響をあたえないわけがない。この戦費は政府が払いたくない、払えないものであり、それは巡り巡って、ひとりひとりの国民の肩にのしかかっていくのだ。
戦争は決して経済に貢献しない。このシステムをグローバルに解明していく。さらに、特別章として、金利に対する教授の考え方や、サブプライム問題に対する所見の発言も付いている。
衰退するアメリカ経済、混迷を深める世界経済のからくりと、先行きを知るための必読の1冊。

内容(「BOOK」データベースより)

イラク戦争におけるアメリカの出費は、12年にわたったベトナム戦争をすでに上回り、負傷兵の治療費や退役軍人の手当てなどを考慮すると、少なくとも3兆ドルにのぼる。しかし、戦況は混沌としたままで、復興の道は見えない―。この実りなき戦争に費やされた膨大な経費は、アメリカ経済、そして世界経済にいかなる衝撃をあたえているのか?ブッシュ政権によるコスト隠蔽操作をあばき、戦争という巨大ビジネスが引き起こす負の連鎖を看破する。ノーベル賞経済学者スティグリッツの衝撃作。

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73 人中、65人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 至高の豚 トップ1000レビュアー
形式:ハードカバー
2001年にノーベル経済学賞を受賞したスティグリッツのイラク戦争批判の書。

アメリカ政府はいったいどれだけイラク戦争に資金を投入したのか。
緊急資金、裏資金(国防省予算の別の名目で払われている資金)、兵士・退役軍人などへの
医療資金、その他いろいろな名目で隠されて払われている資金を一つ一つ検証していき、
戦争に使われた資金の全体像を明らかにしていく。
イラク戦争に使われた資金は、堅く見積もって3兆ドルというのが著者の結論。

そして、さらに、アフガニスタンや、イラクの国民に与えた金銭に換算できない苦しみ、
アメリカが世界から受けていた、民主主義と人権擁護の国というイメージが消しとんだこと
等々コスト換算できない、社会的なマイナス面も次々と指摘していく。

この本は、世界を不幸にしたイラク戦争を、冷静な口調ながら怒りと悲しみをもって
厳しく批判したものだ。
著者は、イラク戦争の敗者はイラクとアメリカだったという。
イラク戦争とは何だったのかを振り返るには絶好の本だと思い推薦いたします。
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59 人中、50人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:ハードカバー
著者二人が2006年1月に発表した、イラク戦争の真の戦費とアメリカ経済・世界経済に与える影響を分析した論文をもとにしている。

控えめに見積もっても3兆ドルと計算されており、ブッシュ政権の呆れるほどの欺瞞の過程が明らかにされる。粉飾会計で隠蔽されているコストを何としても暴いてやろうという執念を感じた。原油高・財政逼迫・経済不況・サブプライムを計上せずとも莫大な金額になっているのには衝撃を覚えるだろう。兵士たちの犠牲と医療にかかるコスト、グローバル経済に加えるコスト(難民や感染症)、アメリカの敵の増加など、如何にイラク戦争が暴挙であったかがわかる。

最終章ではいくつかの改革案が載せられる。学者兼実務家として精力的に活動をしてきた著者ならではの視点と言えそうだ。軍事費が明らかにされることはないのは同じであり、自衛隊を保有する日本人にとっても参考になるところは大きいだろう。
このレビューは参考になりましたか?
21 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By calm
形式:ハードカバー
 世界を不幸にしたイラク戦争を、あえて経済的な損失から論じる。
当然やや数字の話に偏っているので、イラク戦争についてよく知りたい方は
他本との併読をお勧めする。

 読み進めて感じたことは、イラク戦争で失われた機会損失はきわめて大きかった
ということだ。「イラク戦争に宛てられた資金は、学校や道路や研究に回されても
よかった資金であり、そうすれば将来にはリターンがもたらされた」と著者も書く。

 日本は単にイラクに自衛隊を派遣しただけでなく、アメリカの戦争を支持した。
自衛隊はアメリカと一緒に武力行使をしたわけではないので、そちらの是非はなか
なか難しい。しかし、国際法違反の戦争を支持したのは明らかな誤りだと認めなけ
ればならない。著者が言うように「国際法によって他国の野心を封じたいなら、常
日ごろから国際法に敬意を払っておく必要がある」からだ。

 戦争を起こすのは簡単だが、終わらせるのは本当に難しいと感じさせられる。し
たがって日本政府がアメリカ追従のままでは、現在の「平和憲法」もそれなりに有
効な歯止めなのかと感じてしまう。
 本来、日本の理念や国益を明確に主張できる指導者が望ましいのだが。

 ある人が日本を「総括をしない民主主義」だと言っていた。この問題多きイラク戦
争を総括しなければ、将来も同じ過ちを繰り返すのではないか。非常に心配だ。
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