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世界をよくする現代思想入門 (ちくま新書)
 
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世界をよくする現代思想入門 (ちくま新書) [新書]

高田 明典
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

難解で役に立たないと思われがちな「現代思想」。しかし、それらの思想が、どんな「目的」を持って、どういう「道筋」や「思考の技術」を使って展開されているのか、を見ることによって、「難解さ」は解消し、「役に立たない」という批判は誤解にすぎないことがわかるでしょう。本書では、「現代思想」によって、「幸福」や「よさ」を追求するための技術を解説し、それが日々の生活の中で使えるようになることを目指します。繰り返して参照するのにも便利な「ブックガイド」「キーワード解説」付き。

内容(「MARC」データベースより)

「現代思想」によって、「幸福」や「よさ」を追求するための技術を解説し、それを日々の生活の中で使えるようにアドバイス。繰り返して参照するのにも便利な「ブックガイド」「キーワード解説」付き。

登録情報

  • 新書: 269ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2006/01)
  • ISBN-10: 448006284X
  • ISBN-13: 978-4480062840
  • 発売日: 2006/01
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 与えられた「目的」を達成するための「手段」としての現代思想, 2010/10/29
By 
倒錯委員長 "今田祐介" (横浜市と夢半ば) - レビューをすべて見る
(トップ500レビュアー)   
レビュー対象商品: 世界をよくする現代思想入門 (ちくま新書) (新書)
本書のテーマは現代思想だが、そのスタンスからして凡百の入門書と一線を化している。
それは、現代思想とは「手段」でありはっきりとした「目的」があると、言い切ったところだ。
本書がまず示唆するのは、本質論に与しがちな20世紀以前の旧来の「哲学」と現代思想
(と名付けうる思想の数々)が、真理の探究との向き合い方から異なっていること。

ソシュールの「言語論的転回」、世界を言語ゲームと考えたヴィトゲンシュタインやフーコー
の思想を解説しながら著者がたどり着くのは、社会や価値観は「制度の専制」によって拵え
られた虚構であり、またこの「私」という存在さえも「言葉の専制」による虚構であり、決して
自明なことではないという現代思想の見解だ。かといって本質的な「私」がそれらを取り除け
ればあるというわけではなく、構造主義はここで隘路にはまってしまう。この世は言語ゲーム
にすぎないが、かといってその「ゲーム」は降りることができないのだ。

ここで著者は、ゴフマンやモランという日本ではまだあまり聞きなれない存在、あるいはロー
ティなど世界に実際的に働きかける思想に展開し、最終的に、問題を局所化していくことにな
るだろうと、示唆する。「万学の女王」として名をはせた「哲学」とちがい、現代思想は目的を与
えられて初めて手段たり得るという主張は、なるほどバイオエシックスの議論を見るにつけ、ま
さにそうなっているように思われる。

本書の敗因(あえてそう書く)は、「現代思想っぽくない」ということにつきる。「現代思想っぽさ」
とはつまり「どう使うのかわからん」という点で、困ったことにその「使い方のわからなさ」が深ま
れば深まるほど価値も高まる(ように見える)という倒錯的なところがある。本書は真っ先にそん
な「言語ゲーム」とは手を切っている。要するに、「わかってしまう」のだ。巻末にはキーワード
解説や本書でとりあげた著者のブックガイドと至れり尽くせり。きわめて丁寧で親切な一冊。
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7 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0 世界を<よく>する糸口は与えられていない, 2008/2/25
レビュー対象商品: 世界をよくする現代思想入門 (ちくま新書) (新書)
同著者の『知った気でいるあなたのための構造主義方法論入門』
が大変秀逸な作品だったので、続けてこの本を購入してみたのだが、
これは期待はずれだった。
構造主義は問題解決のためのモデルを提示するという手法をとるから、
そもそもの問題意識を共有しない人々に対しては説得力をもたない、
という指摘までは納得できる。
だが、構造主義の欠陥をどう越えればいいかというところで、
著者は、ポスト・モダン的な相対主義に行き着く。
「世界をよくしたい」と考えているときの「私=主体」というのが、
そもそもはっきりしないし怪しい、そこを問題にしたほうがいいよ、
というわけだが、その答えは一向に与えられない。
これでは、「世界をよくする」というタイトルに惹かれて
本書を手にした読者は決して満足しないし、「現代思想というのは
小難しい理屈ばかりを並べて一向に問題解決への有効性を
もたない」と思われてしまっても仕方がない。

また、内容的にも詰め込みすぎで、特に後半はわかりづらい。
フーコー、デリダ、ローティ、ハーバーマス、ゴフマン、アガンベン、
ブルデュー、社会構成主義からレギュラシオン学派まで。
これじゃあ、初学者は頭が混乱して迷子になってしまう。

それでも星二つにしたのは、ブックガイドは親切だから。
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14 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 「目的」がわかれば「何をやってるのか」も見える, 2006/3/13
レビュー対象商品: 世界をよくする現代思想入門 (ちくま新書) (新書)
「世界をよくする」という「目的」を仮定することで、レヴィ=ストロース、ピアジェからアガンベン、ナンシーにいたるたくさんの「現代思想」の論点を明快に整理してくれます。入門書の類を読みすぎて(?)わけがわからなくなった向きには好適な書ではないでしょうか。そんな方はわたくしと同様にすっきりした気分になれるでしょう。そのいっぽうで、非常に充実した「ブックガイド」と「キーワード解説」が付いてもおり、最初の入門書としても大変役立つことと思われます。

多様な現代思想を扱う入門書は総花的になりがちと思います。本書でも「 」が多用されるので、ちょっと見、消化不良かと思ってしまいます。しかし、読んでみると各項目がじつに丁寧にわかりやすく書かれていて、「 」が多いのも氏のキーワード抽出・創造力の冴えの表れだということがわかります。
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