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世界をやりなおしても生命は生まれるか?
 
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世界をやりなおしても生命は生まれるか? [単行本(ソフトカバー)]

長沼 毅
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

生命の本当の姿は、常識を超えている

光も食べ物も必要としない生命
1つの数式でできてしまう生命
宇宙が死ぬのを早めている生命

「生物」の常識をぶっ壊すと、見たこともない「生命」の姿があらわれる。
生命とは何か? 生命は「なぜ」存在するのか?――謎の深海生物、生物進化、人工生命、散逸構造、そして地球外生命まで。想像を超えた世界に、その答えの手がかりはある。

世界の果てを探究する生物学者――「科学界のインディ・ジョーンズ」――が、高校生と対話し、生命という「とびっきり大きな問題」に挑む。驚くべき知見とサイエンスの迫力に満ちた、熱いセッションの記録。

内容(「BOOK」データベースより)

光も食べ物も必要としない生命、1つの数式でできてしまう生命、宇宙が死ぬのを早めている生命、生命の本当の姿は常識を超えている。生命の本質にせまるメタ生物学講義。

登録情報

  • 単行本(ソフトカバー): 304ページ
  • 出版社: 朝日出版社 (2011/7/1)
  • ISBN-10: 425500594X
  • ISBN-13: 978-4255005942
  • 発売日: 2011/7/1
  • 商品の寸法: 18.6 x 13 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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10 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Gori トップ500レビュアー VINE™ メンバー
広島大学付属福山高校の生徒10人の生物学者である著者との
「宇宙と生命」に関する質疑応答である。
大変魅力的でスリリングなセッションが続けられる。
・スペースシャトルは危険な乗り物である。
・生命は光を食べて生きている。
・光のない深海に棲む生物は何をエネルギーにしているのか。
・暗黒の光合成の仕組みは。
・地下にこそ本当の生物圏が広がる。
・エウロパに生命を発見する日。
・生命の基本形は筒。
・DNAだけでは生命は動かない。
・パソコンの中のウィルスは生きている。
・コンピュータが脳を超える日が来る。
・地球は生命か。
・生命になるまでのあと一歩。
・生命は宇宙の熱的死を早める。
そして『世界をやりなおしても生命は生まれるか』

高校生たちの柔軟な頭脳。先生の明快な答え。脱帽。
このレビューは参考になりましたか?
9 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By naichi トップ500レビュアー
表題の問いに対して結論から述べると、「わからない」というのが本書の解答だ。いきなりのネタばらしで恐縮ではあるが、それによって本書の魅力が損なわれることはないだろう。本書の最大の魅力は、「わからない」ことを追求するためのプロセスを描いているところにあるからだ。本書は自称「変な生き物」の研究者が、十人の高校生と行ったセッションをベースに、「生命」の輪郭を描いた一冊。

◆本書の目次
第1章 地球外生物の可能性は地球の中にある
第2章 生命のカタチを自由に考える
第3章 生命を数式で表すことができるか?
第4章 生命は宇宙の死を早めるか?

科学者の思考とは、どのように推し進められるのか?そのアプローチが、ドンズバで描かれている。例えば地球外生物について考える時に、多くの人の頭の中に浮かぶのは、地球や他の惑星の地上にいる生命体のことだろう。しかし、著者の思考は、まず地球の深海に棲むチューブワームの方向へと向かう。

深海底のさらに奥には、生物世界のフロンティアが広がっているという。その生物量の数は、陸上・海洋生物圏の二倍以上にも達する。これらの生物は海底火山から湧き出る化学エネルギーによって生きているものだ。ここに着目すると、当然他の惑星で、海底火山のあるところはないかという疑問がわいてくる。そんな絶妙のタイミングで、木星のガリレオ衛星において火山活動が確認されているという話が紹介される。こうした迂回路を経由するアプローチによって、地球外生命体の存在が、にわかに現実的なものに思えてくるから不思議なものである。

生物の三大特徴とは、自己複製・増殖、代謝、細胞である。これを著者は、油滴を水の中に溶かすことで人工的に再現してみせる。さらに、これを見せながら、この油滴は生命かなどと問われると、誰しもが違和感を感じる。その違和感の正体こそが、生命の本質的なところなのだ。ここから話はいつのまにか化学、物理学、哲学の方へと舵を切り、分かったような分からないような寸止めのところまで読者を誘う。

そして、その過程で繰り広げられる生物学者と高校生とのセッションが、実に瑞々しい。まるでサンデル教授の白熱教室のようだ。ただし、サンデルは高校生の方。的確な質問で、生物学者の多彩な知識を引き出していく。相互の活発なやり取りによって、学者と高校生の知識が平衡になっていく様が、本書の後半に頻出するエントロピーの増大とも重なって見える。

解けない問題と対峙することで生み出される好奇心、未来への可能性。日頃は答えのある問題にばかり直面しているであろう高校生というフィルターを通して、科学の魅力を存分に伝えている一冊である。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 連戦連敗(新潟市) トップ500レビュアー
Amazonが確認した購入
生命とは何かということを高校での出前授業(?)で語ったことをまとめた本です。生物学の特徴(自己複製・増殖、代謝、細胞)だけでは飽きたらず、生命と、生命ではない、その差をぎりぎりまで浮き彫りにさせようとしています(そこがおもしろい)。
この本を読むと地球のような星に特異的に生命が誕生するのではなく、他の惑星にも遍在して生命体がいるような気がしてきます。

面白かったところ1
生命を数学で表そうとする試み、Lシステムがよく知られているフイボナッチ数列やコッホ曲線等を包摂しているという(ウィキペディアも参考になります)。これはちょっとびっくりした(勉強不足でした)。末梢の血管形成もこのル―ルを採用しているらしい。著者も、このようなルールと物質との折り合いの不思議さがどこからきているのかよくわからないと記している。また、本文で紹介されているPC上で見られるCG、そのリアルな風景がすべてLシステムというのはだれもが「えーっー!!」とびっくりするだろうと思いますが、本当なのだろうか、詳しくは本文を読んでみてください。

面白かったところ2
生命は渦である、ある種のパターンであること。化学熱力学で有名なプリゴジンが提唱した散逸構造とともにエントロピーに見られるエネルギーと情報との関係についても述べている。特に著者は生命が遺伝子にみられるように情報という側面だけではなく、代謝にみられるようにエネルギーとういう側面も重要であることを強調しています。情報とエネルギーのかみ合い(本文ではギアというたとえで表現している。)の妙が生命の機械仕掛けとして理解できる鍵であるらしい。2010年にクレイグ・ヴェンターが人工的に生命と言っていいものを合成していることから、今後この方面の研究で飛躍的な進歩があることを予測しています。そういう意味では、現代の最新の生命のはたらきについての探求、そしてその方法論について触れているので今後の進展が興味深いと感じました。

高校生の感性が鋭いな〜と思う一方で、一般の人と知識に大きな相違があるわけではないので全体的に読みやすい内容だと思います。サイエンスに関して幅広く基礎知識と関心がある人であれば、知っていることもあると思いますが、驚くことも多いのではないだろうか。生命現象の奥深さを実感し(DNAのみで理解できるものという意味ではなく)、生命現象は数学・物理・化学・生物・地学と幅広い教養とそこから生み出された技術、方法から解明されていくものだと感じました。
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