Mr.Childrenのコンサートツアーにコーラス&ギターとして同行した後、CDデビューを飾ったシンガーソングライターである著者。武道館でのコンサートも控えている。
その著者が、一度音楽を志して挫折し引きこもりとなり、その後バックパッカーした頃の話を綴っている。正直「音楽さえあればどこの国でも心が通じる」的な本なのかと思った。新曲のプロモーションの時に当時の様子を語っていたからである。
しかし著作では、早々に何よりも語学が大事であると記述されている。音楽とサッカーはその次だという。あれ?と思って真剣に読み始めた。著者は何度も語学の重要性を挙げ、新しい言語も意識的に習得していく。
軽いタッチで書かれてはいるがこの本はおそらく、中村直人という個人が努力の結果徐々に世界に救われてゆくという本なのだと思った。おそらく著者の人懐っこさも音楽もこの旅の中で「今」に結びついていくのだろう。
この本は旅の前半だけしか記されていないので実際どうなのかわからない。「今」のナオト・インティライミという人物に直接続く、後半の旅の話を期待したい。