この本を読んでいて、海外メディアの日本への報道を中立的な観点で追っているのではなく、何か恣意的に切り貼りされている様な印象を受けました。
イタリアにとっての南アW杯第1戦を終えたリッピ監督は今大会の印象に関する質問に対して「韓国と日本がいい」と答えました。
つまり日本代表のカメルーン戦を見て高評価を与えたのですが、そのことについてこの本では一切触れられていません。
一方、カメルーン戦後、メディアセンターの横にたまたま居合わせたという、名前も経歴も記述されていないオーストラリア人の記者が日本の戦いぶりに憤慨していたことは書かれていました。
名将リッピの公式な場での発言より、たまたま居合わせたという匿名の記者との立ち話を載せる事に私は明らかに何か考えを誘導しようと言う意図を感じました。
この本は世界が日本代表をどう評価したかを知るための本ではなく、
著者である木崎さんの考えを読者に植えつけるために、意図的に情報を取捨選択し並べられたものだと感じました。
勿論、著者が主張することは自由ですが、なぜライターである木崎さんは自分の考えを自身の言葉で語らないのでしょうか。
他人の言葉を恣意的に並べ、あたかも世界の一般論であるかのように自身の考えを植えこもうとするのは、ライターとして卑怯だと思いました。