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世界は文学でできている 対話で学ぶ〈世界文学〉連続講義
 
 

世界は文学でできている 対話で学ぶ〈世界文学〉連続講義 [単行本]

沼野 充義
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,785 通常配送無料 詳細
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

東京大学教授の沼野充義(ロシア文学)と最前線で活躍する作家・学者たちが「新しい世界文学」について熱く語り合う! 世界文学とは、もはや読むべき価値のある古典作品のリスト(カノン)ではない。日本文学と英文学、仏文学、独文学あるいはロシア文学の壁も取り払った、まったく新しい文学のありようなのだ。巻末のあとがきでは、対談後に起こった東日本大震災を踏まえ、この時代の文学を考えるうえで何が重要なのかをふたたび考察する。世界文学を通じてわれわれはどう生きるべきか、どんな時代を生きつつあるのかについて、現在到達しうる最深の知見がちりばめられた一冊。

出版社からのコメント

東京大学教授の沼野充義(ロシア文学)と最前線で活躍する作家・学者たちが「新しい世界文学」について熱く語り合う! 世界文学とは、もはや読むべき価値のある古典作品のリスト(カノン)ではない。日本文学と英文学、仏文学、独文学あるいはロシア文学の壁も取り払った、まったく新しい文学のありようなのだ。巻末のあとがきでは、対談後に起こった東日本大震災を踏まえ、この時代の文学を考えるうえで何が重要なのかをふたたび考察する。世界文学を通じてわれわれはどう生きるべきか、どんな時代を生きつつあるのかについて、現在到達しうる最深の知見がちりばめられた一冊。

登録情報

  • 単行本: 374ページ
  • 出版社: 光文社 (2012/1/18)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 433497676X
  • ISBN-13: 978-4334976767
  • 発売日: 2012/1/18
  • 商品の寸法: 19.5 x 13.3 x 2.7 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 12,551位 (本のベストセラーを見る)
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 震災後に文学を考えなおすために, 2012/1/22
By 
suihou (東京) - レビューをすべて見る
(トップ500レビュアー)   
レビュー対象商品: 世界は文学でできている 対話で学ぶ〈世界文学〉連続講義 (単行本)
本書は2009年から2010年にかけて、「〈新・世界文学入門〉沼野教授と読む世界の日本、日本の世界」と題して毎回ゲストを呼んで行われた公開講座・対談の採録です。

 ロシア文学の泰斗、沼野充義氏が、「世界文学」を念頭に、さまざまの角度から現在の文学を語ったもので、平野啓一'郎氏との対話では「オーラル文学の時代から、リテラシー文学の時代へ、そして電子文学の時代へ」ともいうべき視点がおもしろく、ネット上での多数の投稿により、批評というものの意味が変わったこと、純文学とエンターテイメントの境界もゆるやかになっていったことなど、改めて21世紀が大きな曲がり角になったことを確認させられました。またJブンガクのキャンベル氏との対話では、伝統的な日本文学のもっている本歌取りやパロディ、パスティーシュなどの傾向、『1Q84』(村上春樹)の世界文学への受容など、文化の接点的な見方が刺激的でした。
 あとの対談者はリービ英雄、飯野友幸、そしてドストエフスキーの亀山郁夫、各氏との対談ですが、沼野教授の講座という面が強く、対談者に話題をふりながら、豪快にまとめてゆく手腕はさすがです。

 しかしなんといっても心に響いたのは、あとがきで、震災後にどんな文学が可能かという問題提起をしているところ。
 著者は、高橋源一郎の「恋する原発」(わたしは未読)をあげて、震災後にもまったく書くものが変わっていない作家と言い、「真面目な文学をポルノまがいのパロディに解体していく方法が、震災以前は保守的な文学観の持ち主から「顰蹙」を買う程度のものであったのに対して、震災後に同じことをやればはるかに衝撃的な意味を持ち得る。これはどうしてなのだろうか?」と新しい問いをみずからに突きつけています。
 そして、以前には文学として特に評価できなかった、チェルノブイリ原発事故を扱ったヴォルフの小説が、突然「まったく別の本を読んでいるように」感じたといいます。

 著者はこうした体験から、世界文学とは「読まれ方」(モード)の問題なのか、とも前書きで述べています。すでにカノンがなくなった世界において、どんな文学も〈読みのモード〉で語られるべきかもしれない。

 あちこちを心地よくゆすぶられることの多い一冊。沼野氏と対談者が毎回それぞれ三冊ずつあげる推薦書リストもふくめて、広いパースペクティブを得ることができます。
 
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 文学というよりいまの世界をどうとらえるかがわかる, 2012/1/23
By 
ジャック・バウバウアー (東京都多摩市) - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)   
レビュー対象商品: 世界は文学でできている 対話で学ぶ〈世界文学〉連続講義 (単行本)
世界文学というと文学全集的な古典をすべて読んでいないと議論できないような気がしたり、最先端の流行作品を読んでいないとお話にならないように思えたりしますが、本書についてはそういうことはなく(むろん私の知らない本もたくさん出てきますが)、そういう蘊蓄披露ではなくて、学者たちが各専門からいまの世界の状況を語り、そのうえで文学はいまどうあるべきかを語っているので、非常に読みやすく、興奮してすぐに読んでしまいました。学者さんたちが情熱豊かに語る書目をいつかは読んでみたい、と思います。
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5つ星のうち 5.0 画期的な対談集, 2012/2/12
レビュー対象商品: 世界は文学でできている 対話で学ぶ〈世界文学〉連続講義 (単行本)
「世界は○○でできている」とはよく耳にする言い回しだが、○○に「文学」という言葉を当てはめるなら、少々大げさではあるが、この本のタイトルは革命的であるとすら思える。

本書に所収の対談もタイトルに劣らずインパクトがあり、ドストエフスキーや村上春樹といったメジャーな作家の作品論のみならず、在原業平の歌が今日の人々に与える印象から、ビンラディンとブッシュの使う言葉の違い(日本語にする難しさ)にいたるまで、全編、ホスト役の沼野教授の驚くべき博識ぶりに裏打ちされた、言葉と文学に関する繊細できめ細かな議論が展開されている。

「失われた20年」が30年にも及ぶかもしれないと予感させる今日、みな毎日を生きるのに精いっぱいで文学との距離がこれまでになく遠のいている時代に、文学の可能性、ひいては世界の在り方をも改めて問い直している、画期的な対談集である。余談ではあるが、本書の中身の濃さと表紙の軽やかさのギャップがまた良い。
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