やさしい桜色に縁取られた、春にふさわしい美しいカラーが目印の短編集です。
収録作品は、
「世界は光に満ちている」(負傷米兵×肺病の元医学生)
「象牙色の銀河」(作家×呉服屋の元若旦那・幼馴染)
「上弦の月が沈んだら」(父の元部下?×学生)
「契る花」(世話係×主・触手系?)
「五月雨る抱擁」(学生×管理人)
と、書き下ろしで「色にはちょっとうるさい男」(表題作の関連マンガ・1P)「あとがき」が入っています。
ネタバレが入るので詳しくは解説しませんが、舞台はすべて日本。
全体的に昭和とか大正とかノスタルジックでレトロな空気感の漂う作品集です。
すべての話にいえることですが、もっとエピソードを膨らませて長編としてじっくりと展開することもできそうなのに、あえて短編でこうして並べるところに編集の妙と深井さんの作家としての幅というか、奥行きの深さを感じます。
一つ一つの作品が、深井さんらしい繊細なやさしさと甘さと切なさにあふれていて、読めば心あわられること間違いなし!
全部読んでほっこりしたあとはぜひカバー裏をお楽しみに。
いつも以上になんかかわいいんですが泣けます。