本書は降旗氏の日経ビジネスオンラインに連載されていたコラム『降旗 学の
「長目飛耳」』が書籍化されたものです。当該コラムは既に連載を休止し、新たな
コラムの連載が開始されています。
さて、肝心の内容ですが既にネット上でコラムを読んでいた方にとっては、単に
活字化以上のものでないことは確かなのですが、薄すぎず程よい内容となっており、
300頁を超える分量ながら通読すると、常に仕事に対峙する著者の(つまりは
作家としての)厳しい姿勢をフィルターとして、世間的には名称すら知られていない
ものを含め38種の仕事人の真剣な姿を、生い立ちなどの仕事を選ぶ(選ばれる)に
至った背景含め、描き出しています。
日常と仕事、食、娯楽、旅立ちと永遠、性、街と章を分け、各々を支える仕事が
各話題が10頁前後となるようにインタビュー含め、まとめられています。
私は永遠を支える「絵画修復師」の話と各章末に設けられたインターミッションの
コラムがとても良かったと思います。
ただ、残念だったのはインターネット上では各コラムは大抵写真入りで職場や
仕事ぶりなどを含めて、話が進んでいたのですが、書籍では写真が無く、臨場感が
やや低下してしまったことです。もし本書を読んで興味が湧いた方は、ネット版も
拝見されることをおススメいたします。