第一次世界大戦から現代まで、軍用として用いられてきた銃の運用法とその経緯をまとめた資料性の高い一冊。
とにかく、感情やイデオロギー等による偏見性や、本や映画のようなドラマチックな脚色を全て排除し、純然たる工業製品としての軍用銃とその活用法を解説しているので、今まで何となく不透明だった軍用銃の運用法に対する基本的な事実を認識する事が出来ます。
この本、とにかく理解し易い。
イラストや具体的な判例等を多く含んだ誌面構成がこの理解し易さを生んでいると思うのですが、それより私がこの本を読んでみて印象に残ったのは文章の解り易さ。
銃や軍等の専門的分野という、どちらかというとマニア向けな解説書の多くは読み手に、ある程度の知識を必要とする専門用語が並ぶ事が多いのですが、この本は漠然とした一般知識レベルで十分対応できる位にまで専門用語を控え、その上で何故銃や隊列が現代のようになったのかの歴史背景をきちんと説明してくれるので情報が宙ぶらりんにならず、筋の通った知識として覚えられる解説の仕方は特筆ものです。
ただこの本、とにかく誤字、脱字が多すぎる。
ここまで多い本は私の記憶には雑誌を含めて読んだ事がなく、159ページ程度のムックの中で誤字脱字が2つとかあるページもザラにある。
装丁や内容のクオリティに対してこれはあまりにも寂し過ぎ、もっと軽快(警戒P62)しながら凄惨(生産P9)し直した方が良いと思います(^^;)
あと、こんな細かい所は一々読まれないだろうと考えたのでしょうか?本文で書かれている事が注釈でもほぼ同じ文体で載っている事がある。
本当、何が評価の適(敵P64)になるか解りませんね?
何らかの個人的理由で広く浅く軍の仕組みを知りたい人や、軍の世界に興味がある人の入門用として最適な一冊。
ただ、様々な種類の軍用銃を眺めて楽しむカタログのような構成ではないので、それを求める人には違う専門書をお勧めします。