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世界の終わり、あるいは始まり (角川文庫)
 
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世界の終わり、あるいは始まり (角川文庫) [文庫]

歌野 晶午
5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (55件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

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小学生ばかりを狙った連続誘拐殺人事件が勃発した。新興住宅地で家族と共に平和に暮らす富樫修は、小学校6年の息子の部屋で、事件にかかわるある物を目にしてしまう。その後、次々と見つかる息子犯人説への物証。「なぜ、我が子が」という戸惑いと、息子の将来だけでなく、自分も家族の未来も破滅するという恐怖。免れようのない悲壮な現実を目の前にしたとき、人はあらゆる知識と想像力を総動員して逃げ道を探す。自分を守るため、そして家族を守るために。

物語前半は連続誘拐殺人事件の犯人探しを描き、後半では、息子の犯罪を誰にも相談できずに悩む父親の苦しみを、未来予想という作中作として挿入している。息子が警察に捕まった場合や一家心中を試みた場合、息子を自分で殺した場合など、読者は作中の数々のシミュレーションに翻弄され、結果、登場人物の苦悩を共有することになる。新本格派のひとりと称される著者の、斬新な手法がさえる1冊である。

また本書は、少年犯罪に関する問題を示した社会派作品でもある。ごく一般的な少年が凶悪な犯罪に手を染める原因はどこにあるのか。少年法で守られるということは、罪を償う機会を与えられないということでもあるのではないか。少年の父親が嘆く「小動物を殺すなとは教えるが、人を殺すなとは教えないだろう。人を殴るなとは教えても、人を殺すなとは教えないだろう」という言葉が、重く響く。(冷水修子) --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

出版社/著者からの内容紹介

東京近郊で連続する誘拐殺人事件。事件が起きた町内に住む富樫修は、ある疑惑に取り憑かれる。小学校6年生の息子・雄介が事件に関わりを持っているのではないかと。そのとき、父のとった行動は…。衝撃の問題作。

登録情報

  • 文庫: 521ページ
  • 出版社: 角川書店 (2006/10)
  • ISBN-10: 4043595042
  • ISBN-13: 978-4043595044
  • 発売日: 2006/10
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (55件のカスタマーレビュー)
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最も参考になったカスタマーレビュー
8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫|Amazonが確認した購入
ミステリーに分類されるのかもしれないが,実態は他のレビュアーの方も書かれている通り
妄想小説というのがふさわしい作品.最初の妄想が終わったところで,この作品の狙いはわかってしまうだろう.

不消化感のある結末ではあるが,そもそものメインテーマが
少年犯罪の加害者の親の心理,などという難しい命題を描ききることにはないのだから
それを指摘しても仕方がない,

この小説の楽しみ方は,
子供の誘拐殺人という同じ筋立てと,それに関わる小道具,つまり拳銃,PHS,自転車,トレーディングカード,
パソコン,ホームレス・・・といったファクターをいじり回して
どれだけ別な話を膨らませられるかという点にあるのではないか.
TVゲームの「かまいたちの夜」の複数のストーリー,エンディングに似ている.
同じ素材から,これだけ別なストーリーを作れるという実験的作品と位置づけるべきなのかもしれない.

ただ,ミステリーとして読んだ場合,致命的なことに,だまされても,ちっとも楽しくないのだ.
単に妄想を並べるだけでない意外性とか,妄想部分をそれと気付かせない演出が必要ではないか.
試みは面白いと思うが,それだけではいいミステリーを読んだというカタルシスが得られない.
このレビューは参考になりましたか?
23 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 美夜
形式:文庫
今夏の角川文庫の100冊に選ばれていたため、作品紹介文のあらすじを読んで興味を引かれて購入した。

「小学生連続誘拐殺人」に我が子が関与しているという疑いを抱いた父親。
次第にその疑念は確信へ・・・。
とあり読者としては「主人公の息子は本当に犯罪に手を染めたのか」「もしそれが真実なら、主人公はどういう行動に出るのか」という面を期待する。

だが、前半のテンポの良さは途中から方向性を変え、主人公の幻覚・妄想面がメインとなってしまう。
著者の描きたかったのは「我が子が犯罪者だったら、どうしよう」という不安の究極の感情部分なのだろうとは理解出来る。

しかし最も知りたかった「真実を知った時に、息子にどう向き合うのか」という主人公の具体的な行動についての決着が欲しかった。
作品紹介文を読むとあたかもミステリー小説であるかの様に紹介されているのは反則ではないかと思う。

個人的には何度も繰り返される妄想に、途中からイライラしてしまった。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ひろ
形式:文庫
恐るべき犯罪を犯した12歳の息子、そしてその事件を案じる父親の葛藤劇。
しかしその葛藤は実は自分の保身が大半で、息子に対する愛情などは凄く
希薄なのだ。そこに現代人というか、「この親あってこの子あり」という
感じがします。

息子が重大事件の真犯人と確信してから、父親は様々な妄想をし、
「息子が警察に捕まり、家族は世間から非難の嵐、挙句の果て小1の娘が
殺されてしまう」というパターンや「息子の旧友(ヤクザの息子)が黒幕
で、息子は無理やり共犯者にさせられていた」パターンや、「実は自分が
真犯人で、家族も道連れにしてしまうパターン」や「息子を殺し、浮浪者
に全ての罪を着せてしまおう」とするパターン、「その浮浪者に逆襲され
て自分が殺されてしまう」パターン、「実は小1の娘がその浮浪者と妻の
浮気の結果生まれた子で、妻も娘も殺してしまう」パターンなど、後半部
分はこの父親の数ある妄想が描かれ、それが良い意味で現実感を損なわせ
一体何が真実なのか、この息子の犯罪自体が妄想なのか、と思える位妙味
な物語として進行します。

しかも、自分が作り上げた妄想にも関わらず、そのトリックが大なり小な
りの綻びによってイチイチ瓦解していくという様が、「いいじゃん、そこ
は自分の妄想なんだから、ご都合主義で!」と思えて面白いです。

映画とか、ドラマにしたら凄い面白そうです!
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最近のカスタマーレビュー
ミステリと期待して読んだら期待はずれに終わる作品
この小説は、きっと作者としても実験的な小説で、世に出すかどうか迷ったんじゃないだろうか。……私の想像ではあるが……。... 続きを読む
投稿日: 1か月前 投稿者: そうせき
オチがない実験作で、ミステリではありません。
小学生の息子が連続誘拐&殺人犯なのではないか思える状況証拠を見つけてしまった主人公が、様々な妄想をするお話です。... 続きを読む
投稿日: 1か月前 投稿者: ガンプラオタク
ちょっと寒いけど。
 最近とても人気がある作家なので、とりあえず一冊と言う感じで読みました。... 続きを読む
投稿日: 4か月前 投稿者: Ryo
なかったことにしよう
ミステリーという作品に 真実 オチ たねあかしを求めるものだと
思っていた自分には さっぱり。
子供が犯罪加害者... 続きを読む
投稿日: 6か月前 投稿者: 母A
面白かったけど、疲れる…
途中までまんまと騙されて読み続け、妄想が出てくる度に今度こそ真相が!?とドキドキしてましたが…

結末は…。... 続きを読む
投稿日: 7か月前 投稿者: みそだんご
崖っぷちのエゴイズム。
最悪のケースを覚悟しながらも、自分に都合のいいシナリオを考えてしまう。
分かってるけど分かりたくない。
だって、そんなの、嫌だ。
投稿日: 11か月前 投稿者: やじー
これはこれでありだと思う
謎解きよりも、年頃になる子供をどう育てるべきか、
どう接していくべきか、を考えさせられました。... 続きを読む
投稿日: 18か月前 投稿者: けろろ13号
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投稿日: 2009/9/25 投稿者: 水玉
リアリティのある面白さ
ミステリーとしての落ちはないが、主人公の思考や会話にリアリティがあって面白かった。... 続きを読む
投稿日: 2009/6/10 投稿者: シンジロウ
イライラ
「葉桜の頃に君を想うこと」が結構面白く、
同じ作家ならばと、本屋にて購入。

しかし、つまらない、というより、... 続きを読む
投稿日: 2009/4/29 投稿者: New
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