少し前までは、新聞の馬柱の「父・母の父欄」を見ても容易に知っている馬名ばかりであった。ノーザンダンサー系なら殆どが直子のサドラーズウエルズ・ダンジグ(ダンチヒ?)ヌレイエフ・ニジンスキー・ノーザンテースト・・・や、せめて?孫のストームキャット・カーリアン・ディンヒル・マルゼンスキー等で分かりやすかったのだが、最近ではあまり聞いたことのない馬名も多く、それもその筈、当然の事ながら種牡馬界でも代替わりが進み、ノーザン系もミスプロ系もナスルーラ系にしても孫・ひ孫・玄孫?の代になってきている訳で、ミスプロ系にしてもファピアノ系なのかアフリート系なのか、はたまたフォーティナイナーなのかキングマンボなのかシーキングザゴールドなのかが判明しづらくなってきていた所に、この一冊はとてもありがたい辞典である。もちろん、種牡馬が何系のどんな馬かが判った所で「馬券」が取れる訳ではないのだが・・・(笑)競馬ファンというか血統ファンとしては、やはり種牡馬の「人(馬)となり」は知っておきたい訳で、また、その知識を基にレース前の予想で「捕らぬ狸の皮算用」をしたい訳なので・・・(笑)。しかも最近は、新しい血の導入ということで様々な地域から種牡馬のみならず繁殖牝馬も導入されているので、余計にややこしくなるわけだが、この本はそんな期待に答えて?か、オセアニアやドイツ血統の種牡馬もカバーしてあり、まさに、かゆい所に手が届いている作りになっているのが憎い。出来れば血統票は5代まで・・・とか、せめて馬の写真があれば・・・という贅沢な望みはあるのだが、中のコラムがまた楽しく、まさに「読める辞典」となっている。競馬・血統ファンには必携の一冊であることは間違いない。