測量技術書かと思いきや、数学の天才ガウスと探検家フンボルトを主人公に彼らが成し遂げた数々の発見・業績を物語風に書き綴ったドイツ発の冒険小説。ワールドベストセラーになったとだけあってなかなか面白いです。
数学にまつわる話を小説にしたという意味では小川洋子の「博士の愛した数式」的な側面もありますが、この本はむしろ、ガウスとフンボルトが歴史的発見をした当時のエキサイティングな情景を文章から想像できる楽しさを提供してくれます。現在において日々たくさんの発見があるのでしょうが、「歴史的な大発見」となるとなかなかありませんよね。だからこそ「歴史的な大発見」をした彼らを主人公にしたこの小説は読む人に爽快感を与えつつある種の疑似体験をさせてくれるのかもしれません。難しい数式はでてきませんが、文体はやや固いです。