第四巻は古代ギリシアについて、エーゲ文明のようすからローマによるギリシア支配のはじまりまでを非常に読みやすくまとめている。ギリシアといって思い浮かべる出来事や人物についてはほぼ漏れなく収録していて、それらが歴史上どんな位置を占め、どんな意味を持っていたのかが見渡せる構成になっている。また、全体的に古代オリエント、特にペルシア帝国とのかかわりがとても強かったのがよくわかる。この関わり合いは近代にも反復されて、オリエンタリズムを生んだのを思い出すと、その原型を見ているように感じる。
非常に機能的な著作。ここから自分の興味の向く方面のギリシアを調べていく一冊目にいいのでは。