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世界の歴史〈25〉アジアと欧米世界 (中公文庫)
 
 

世界の歴史〈25〉アジアと欧米世界 (中公文庫) [文庫]

加藤 祐三 , 川北 稔
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

香辛料、絹、綿製品、砂糖、茶葉、コーヒー、チョコレート、そしてアヘン―。人間の限りない物的欲望を背景にして人、物、金が世界を巡り、アジアと欧米は徐々に一つの世界システムを構成していく。海洋を舞台に、近代世界の転換期を描く、五百年の物語。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

加藤 祐三
1936年、東京生まれ。60年、東京大学文学部東洋史学科卒業、66年、同大学大学院人文科学研究科東洋史学専攻博士課程中退。東京大学東洋文化研究所助手、横浜市立大学助教授、教授、学長を経て、名誉教授。アジア史、文明史、横浜学を専攻

川北 稔
1940年、大阪市生まれ。67年、京都大学大学院文学研究科博士課程中退。大阪大学文学部助手、大阪女子大学助教授、大阪大学助教授、教授を歴任。現在は、大阪大学名誉教授、京都産業大学教授、国際高等研究所副所長。イギリス近代史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 541ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (2010/03)
  • ISBN-10: 4122053056
  • ISBN-13: 978-4122053052
  • 発売日: 2010/03
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 3.0 反論不可能性?, 2011/1/4
レビュー対象商品: 世界の歴史〈25〉アジアと欧米世界 (中公文庫) (文庫)
著者の、新しい歴史観を提起しようとする意欲は、私としても大いに評価する。ただし、勇み足なのかもしれないが、この本には、えっ、と思うおかしな議論が出てくることを指摘しておかざるを得ない。

P.51で、著者は、自然科学などの”法則定立型学問”は、”反論に耐えられる論理(反論不可能性)”を持っていなくてはならないと述べている。しかし、そもそも、科学史、科学哲学において、反論不可能性などという用語はない。ポパーの”反証(不)可能性”の意味で言っているのであれば、著者の主張は、科学哲学上の通説(反証主義)の真逆である。そもそも、反証主義によるならば、科学法則というものは、実験事実を説明するための1つの仮説(モデル)にほかならず、実験事実により反証(反論?)可能なものでなければならない。論理的に反論不可能な主張は、ドグマであって、科学法則ではありえない。

著者が通説に挑戦するのは勝手だが、意味不明な著者の主張を、一般向け通史の中で、あたかも通説であるかのごとく述べるのは、問題があろう。



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5つ星のうち 5.0 アジアの見方が変わった。, 2011/7/14
レビュー対象商品: 世界の歴史〈25〉アジアと欧米世界 (中公文庫) (文庫)
世界の中心がヨーロッパに移った理由を様々な
視点から推測していく非常に興味深い一冊である。

構成としては、アジアの繁栄から、ヨーロッパの
アジア侵略、奴隷貿易につながる大航海時代を経て
強国が帝国主義を形成するまでを、詳細に説明している。

現在では、白人的文化は優れていると思われているし
日本も戦争に負けたせいもあるだろうが、絶えず
欧米の文化、技術、思考回路、行政システムを
追従してきた歴史を持っている。
しかし、本書では産業革命を迎えるずっと前、
まだヨーロッパの国家体制が混乱を極めていた中世の頃は
綿織物、香辛料、陶磁器などアジアの物産・商品は、
逆に貴重且つヨーロッパを魅了していたようだ。

筆者は産業革命でさえ、綿織物に代表されるアジアの
商品を、ヨーロッパ国内の旺盛な需要にこたえるために
内製の必要性から生まれた「商業革命」によるものだと論じている。
この考え方には、驚かされた。

ヨーロッパの覇権が、ポルトガル・スペインからオランダ、
イギリスへと遷移していく過程をアジア交易の視点から
論じる部分は、勉強にもなるし本当に面白かった。

中世から帝国主義まで至る過程を詳しく知りたい方には
本当にお薦めです。
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4 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 「世界史」はまずこの1冊から, 2010/4/9
レビュー対象商品: 世界の歴史〈25〉アジアと欧米世界 (中公文庫) (文庫)
中央公論新社(初版当時は中央公論社)の世界の歴史シリーズから1冊だけ買う、という方には迷わずこれを、とオススメしたいのが本書。
今の時代でも日本の教科書あたりでは「先進的なヨーロッパ世界が遅れたアジア世界に文明を啓蒙した」のようなことが書かれているみたいだけど本書では実際にはそんな単純なモノではなかったということを簡潔にかつ随所に小ネタをちりばめながら、15世紀以降のアジアでの東西交渉がメーンに描かれている。
なぜ、ヨーロッパ人はこの時代、遠くアジアとの貿易を求めたのか?そしてその中で日本はどのような位置づけにあったのか?

実際には当時、危機のドン詰まり状態にあったヨーロッパが活路を求めて当時「繁栄」していたアジアにこぞって進出し、その結果生じた対アジア依存から脱却するために苦闘した結果、産業革命が興ったことがよくわかる。

現在、経済の覇権が中国を中心とするアジアや南米諸国に移りつつある中で、「歴史の流れ」とは何かという根本的な問題を知る上で重要な基本書です。
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