前編と後編で二人の著者です。
1~6章までがコンスタンティヌス帝によるキリスト教公認からのゲルマン民族大移動からの!西暦1000年ころまでを一気に。
後半はそこから、混迷の中世後半を、だいたい大航海時代の始まりくらいまで書かれています。
7~12章がそれに当たります。
前編は導入もエジプトから始める等読者をひきつける旨さがあります。
内容も、比較的分かり易い。もちろん有名人はごくわずかしか出ないし、どの国がどのようにできたかを全て書いてくれているわけではないので、
前もって知識のない人には敷居が低いとは決して言えませんが。
後編は、より複雑な時代になっているのもあるので不利なのは確かだが、いきなりテーマ毎に区切られて、
時代を概説している感じになっており、若干読みづらさがある。
後半編者のあとがきで分るが、社会史をもっと重視すべきとの意見がある。社会史を重視しすぎてこうなっていると思われます。あくまで歴史概説から入っていただくところですので、社会史だけになるなら別途社会史の本でやっていただかないと……
疑問なのは、なぜわずか436ページで終わっているのか、これだけの情報をまとめた巻なら、5、600ページ台には達してもらわないと、というのが率直なところ(現に他の巻に比べても分量はさほど多い方ではありません)。全巻中最も分厚くなっていてしかるべきでしょう。
特に中世後半はもう100ページでも割いていたら、どれだけ一般に分り易い内容になっていたか、
非常に惜しいです。
歴史の流れを知っていない人にはかなり辛いでしょう。
一応、巻末の年表を参照できますが、教科書に載っているような有名人物、事件でも、本文中には一言も触れられていないことが多々ありますので、驚いてはいけません。
少なくとも入門編ではないことをご注意ください。参考書を傍らに置いて並行して読むのも手かもしれません。
もちろん、虚心でただテーマに沿った歴史の考え方に触れて、その世界観を楽しむと言う読み方もできますので、全く知識がなくても読めないわけではありません。