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世界の果てに生まれる光
 
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世界の果てに生まれる光 [単行本]

明川 哲也
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「ジョンを背負って7000メートル」12月9日。構成作家のボクは、ジョン・レノン追悼番組で使った彼の巨大な写真パネルを、たった一人で六本木から新宿ゴールデン街の店まで約7キロも歩いて運ぶことにした。「ナッツ」仕事もお金もすべて失った中年男・里村のもとに、かつて自分の店に出入りしていたデリヘル嬢の奈々が訪ねてきた。奈々は癌にかかって死にかかっているハムスターを里村に預けにきたのだ。「プリズムの記憶」ライターの洋介とフォトグラファーの麻里は、雑誌の仕事を通して出会い、やがて深い関係になった。そんなある日、洋介は玉川の多摩水道橋で待ち合わせをしたが、麻里は現れなかった…。喪失の悼みを抱え、もがき苦しむ人間を優しく包みこむ、静かな救済の物語。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

明川 哲也
1962年6月17日生まれ。早稲田大学卒業後、フリーライター、放送作家などを経て、90年、ドリアン助川の名で「叫ぶ誌人の会」を結成。バンド活動のほか、パーソナリティーを務めていた深夜ラジオでは、若者から多数の人生相談を受け、注目を集める。99年解散後、2000年から02年、ニューヨークに在住。03年から明川哲也の名で小説を中心とした創作活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 315ページ
  • 出版社: 角川書店 (2007/11)
  • ISBN-10: 4048737910
  • ISBN-13: 978-4048737913
  • 発売日: 2007/11
  • 商品の寸法: 19 x 13.6 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 575,876位 (本のベストセラーを見る)
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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
新聞などで「人生相談」をしている人が書いた小説です。だから、気持ちの中に、「読書で楽になりたい、助けてほしい」という願いが少し(たくさん)ある読者のほうが共鳴しやすいかも。ところで、人生相談の回答者が、よい小説家になれるかどうか。ほとんどの場合、答えはノーです。明川さんの本作は小説としてとても読みやすく、味わい深いです。どうしてそうなるのでしょうか。きっと、明川さんがご自身の精神的な彷徨の後に、ひとつふっきれた状態にあるからなのでしょう。どうふっきれたのか。これは評者の妄想ですが、申し上げます。「一度出会った人とは、かならずどこかでまた出会う」と、骨身にしみて感じていらっしゃるのではないでしょうか。「どこか」をうんと広く考えるならば、上記は間違いではない認識です。そしてそうであるならば、出会う人を大事にしなければならないことが、自明に思えてくるでしょう。あとはただ、平易な言葉を連ねれば、読者には確実にとどきます。明川さん、読み終えて私も楽になりました。ありがとう。
このレビューは参考になりましたか?
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
帯文にいくつかこの小説を象徴する言葉があります。
「喪失の悼みを抱え、もがき苦しむ人間を優しく包みこむ、
静かな救済の物語」
「どうしてこんなに苦しいのだろう。いつかまた輝く日は来るのだろうか。」
「おそらく光とは、生の実感の隠喩である」(杉江松恋)
「我々が抱きしめたものは、全部ホンモノだ!」(宮沢和史)

これほどにぎやかな帯文もすごいですが、小説の内容を、
きれいに言い当てた練られた言葉だったと、読み終えて思います。

3つの話はどれも人生の陰、苦しみの中にあるように思われ、
それが明川哲也でしか書けない身近というか、
おこがましい言い方ですが、人生の底を知っている、
というか、そのようなテーマの広がりで包まれています。

ジョン=レノンの巨大看板を7000mも持ち運ぶ青年、
バーをつぶしてしまったおじさん、
記憶の波にのまれた青年、
いずれも人それぞれの苦しみを抱えていて、もがく姿が印象的です。
もがいて、もがいて、いたたまれない姿であがき続けるその中で
ふと登場する優しい人たち。
象徴的なジョンと、ハムスターと、野球・鮭の描写。
絶妙なバランスで、抜け出せない闇の中に淡い光を描き出しています。

『ブーの国』や、『オーロラマシーンに乗って』の、ファンタジックで、
少しリアルで怖い世界観を、日常に流し込んだような物語です。
ブーの国のような、最後のドキドキも期待通りです。

私も、中学時代、大学時代と先の見えないの闇を経験し、家出をして
ジョン=レノンを聞いたり、おじさんのように悩んだりした
記憶があり、何か、心に残る話でした。
だれもが、少しずつ抱えるような、苦しみを振り返ることが
できるようになる、そんな作品だと思います。

少し独特なので好き嫌いは出るでしょうが、お勧めです。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
本物の愛 2007/11/7
By こえ
形式:単行本|Amazonが確認した購入
またまたやってまいりました明川哲也ワールド。
何よりも先に読まいと落ち着けない自分。

ジョンを愛し、心の奥深〜い所まで知ろうという想いが強いからこそ出来た行為だと思いました。
登場人物のミレイの気持ちが理解出来、まるで若き日の自分をみているようでした。
ゴールデン街は一度探険しに行った事があるので、想像しながら読ませていただきました。

 ナッツを読み終えて安堵のため息がでました。
二人をとりまく環境が、痛みや苦しみの中に可笑しさやホットするものがあり癒しを感じました。今にも逝って
いまいそうな小さな命に救われ、ピーナッツを潰しながら一生懸命小さな命に話し掛ける主人公に心打たれ
奈々がおデブちゃんだった事には以外でした。
この以外性がいいんですよね。あたたまります。

 プリズムの記憶は大人の許されない愛の物語。過去に経験の在る方、進行形の方、興味のある方などお勧めです。いいえ。許される愛であっても、心の想いはこういう事が本物の ”愛”なのでしょう!

 夜長にこの本をお勧めいたします。
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